第9話

コーヒーを、彼が入れてくれた。


「ありがとう」


じゃあ、私は。


甘いクリームサンドビスケットを、箱から取り出して、皿に並べた。


そう。


あまやかしてくれる味・・・・・・。


まだすこし、凍えるような季節のなか、あたたかな微睡のなかに居たいの。


甘い甘いクリームのような・・・・・・。


でも・・・・・・。


ああ、そうね。


窓から、光が射し込んだ。


春は、もうすぐ・・・・・・。




<了>

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「そら」 ぽふ、 @a-piece-of-harmony

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