綿津見神3

 天照大御神に続いて春香もトイレに行って戻ってくると目に映った場面にギョッとした。

 天照大御神があの酔っ払いと同じテーブルに着いていた。きっと一人で座っていたから話しかけられて捕まってしまったに違いないと春香は額に冷汗をかく。

 いくら神様だからとはいえ、見た目は普通の女子高校生。だから絡まれたのだ。こういう場合は知り合いがいることをアピールして、有無を言わせないようにするのがいい。恐怖で足がすくむけれど、ここは友だちとして勇気を出して突撃するしかない。

 春香は虚栄心を用意し、自身にメッキを貼る。そして準備完了してから胸を張って近づいて天照大御神の手を引く。

「もうお会計しよう」

 春香は正義のヒーローのつもりだった。けれど、必ずしも相手が助けを必要としているとは限らないことを思い知らされた。

「まだ時間あるでしょ。もうちょっとテレビ見ていく」

 天照大御神は動こうとしない。助け舟を出したつもりだったのにも関わらず、拒否されて春香は困惑する。

「なんだこのガキは」

 汚らしい男は立ち上がる。一言口を開いただけなのにお酒の匂いが漂ってくる。春香は身構えたが男は横切って厨房を覗いて叫んだ。

「おい、天照に全部飲まれた。もう一本持ってこい」

 それだけ伝えて男は席に戻った。

「だから照美だってば、天野照美」

「天照だからか」

「かわいいでしょ」

「ダセェな」

 春香は状況を理解できず呆然とする。そんな春香を天照大御神は無理やり隣に座らせた。そして食べかけの料理をも移動させた。

 店の主人がビール瓶とオレンジジュース瓶、コップ三つを持って残りの一席に座った。

「一文無しなんかに飲ませる酒なんかないわよ」

「うるせぇ。代金の代わりに俺が作った酒持ってきてやってんだろ。文句言うんじゃねぇ」

「ウチじゃあ日本酒なんて売れないのよ」

 男が手を伸ばしてビール瓶を掴んだが店主がそれをひったくるように奪ってコップ二つに注ぐ。そして一つを天照大御神の前に出す。天照大御神は出されてすぐにビールを一気飲みした。

「お嬢さんはオレンジジュースでいいかしら」

 ニュースはここ何年かで不定期に発生している失踪事件の特集している。

 全国で幼子から老人まで、男女問わず忽然と姿を消す事態が頻発している。警察は威信を賭して捜索しているが手掛かりが全く無い。世間はその体たらくに呆れて警察組織に対する批判が高まっているという。

 それとは裏腹に一部のオカルト好きたちは「神隠し」だと騒いで楽しんでいる。

「ケッ、高天原は未だに人間を連れて行っているのか」

「それはないよ。五百年前のあの日から、高天原への現人神以外の人間の立ち入りはあーちゃんが一切許してないし」

「天之御中主神様は元気にしているのかしら。アタシ、もう何十年も高天原に顔を出してないの」

「元気だよ。忙しいのは昔と同じだけど」

「天之御中主神って、そんなに偉い神様なの?」

 春香の質問に天照大御神が答える。

「あたしたちに誰が偉いとかはないよ。なんならあーちゃんよりあたしのほうがうまれるの早かったし。あーちゃんは高天原の管理が仕事なだけ」

「ふーん。じゃあ天照大御神の仕事はなんなの?」

 天照大御神は照美だってばと言いながら自らビールをコップの縁ギリギリまで注いで欲張る。

「照美ちゃん、あんたまで酒を飲みに来ただけなの?」

「それもあるけど」

 天照大御神はエヘヘと笑いながらポシェットを漁った。

「これ」

 そして一通の手紙を取り出して店主に手渡した。

「あーちゃんから」

 手紙を受け取った店主はすぐに開封して読み始める。そして不満そうな表情になる。その様子を見て男が手紙をのぞき込む。

塩椎神しおなずちのかみの奴も神を辞めちまったのか。どいつもこいつもだらしねぇ」

「そう。塩椎神がずっと製塩を担当してたでしょ。でもいなくなっちゃったから儀式やら祭りやらに使う塩を作る人がいない。だから新しく塩椎神がうまれるまでの間、代わりに綿津見神わたつみのかみに製塩を担当してほしいんだって」

 綿津見神は大きな溜息をついた。

 オレンジジュースをちびちび飲んでいた春香は女言葉を使う男店主を見る。会話の内容から店主と酔っ払いの二人が神様であることは予想できたが名前はやっと出てきたと思った。店主は綿津見神という神様だそうだ。

「前まで頑なに神が神を辞めることを許さなかったやつらは一体なにを考えているのやら。下っ端の俺には全く皆目見当つかねえ。ああ、お前もその一人だったな」

 男は天照大御神を見ながら瓶を丸ごと飲み込む勢いでラッパ飲みをした。綿津見神は呆れながらも厨房にお酒を取りに行った。ついでにオレンジジュースが飲み終わりそうな春香にもコーラを持ってきてくれた。

「だから、さっきからそいつは誰なんだ」

 泥酔男は春香を指さした。その男の人差し指を天照大御神が折り曲げて答えた。

「はーちん。もうすぐ現人神になるの」

「いや、まだ「なる」って決めたわけじゃなくて」

「あら、そうだったの。てっきり天照がお気に入りの巫女を連れまわしているのだとばかり思ってたわ」

「さっき高天原での人間の使役はもう許されてないって言ったし。ていうか今は巫女どころか、下男下女もいないんだから。はーちんはあたしの友だちなの」

 天照大御神はオレンジジュースが少し残っていた春香のコップにコーラを注いだ。

「ハッ。高飛車の天照大御神様はどこに行ったんだか。世界を見て回るとかほざいてたが、そのまま迷子になっちまったのか?」

「だから色々反省して、勉強したの」

 天照大御神はお酒をかっくらった。頬は紅潮している。

「天之御中主神と一緒に伝統だの、前例だの、しきたりだのに縛られていたくせにな。伊邪那美命を追い詰める前に気づかなかったもんか? あ?」

 男は天照大御神を睨みつける。天照大御神はグーの音も出ないようだった。

 春香は記憶との食い違いに困惑する。春香が関わってきた天之御中主神も天照大御神も伝統という概念とはかけ離れている。和が主の高天原にいても洋服を着て、現世の道具を使っている。そしてなにより祥子さんはピンピンしている。

 だがその前に、春香は春香のことを友だちだと言ってくれている天照大御神が責められていることに耐えられなかった。

「でも伝統を守ることは大切なことだと思います。だって歴史が積み重ねられことはそれ自体が奇跡で、それが文化になって生活が豊かに…」

「いいかガキ」

 男は春香の言葉を遮って意見を述べる。

「伝統っていうのはなぁ、あるからいいってもんじゃねぇし、長ければいいってもんじゃねぇ。変化を拒絶して弾力性を失えばそれは呪縛になる。わかるか? 伝統は呪いになる。その被害者が初代伊邪那美命だ。高天原なんていうのはな、呪いの塊だ。お前もあんな糞の吹き溜まりには関わらないほうがいい」

 男は唾が飛ぶほど激しく論じる。それに天照大御神が反論する。

「そんなことない。あれから五百年も経ってる。あーちゃんも高天原を変えようと努力したし、実際変わってきてる。少名毘古那神すくなびこのかみもいつまで黄泉の国にビビってるの? いいかげん高天原に帰ってきたらどうなのよ」

「ビビッてるだぁ? テメェ、あんまりナメたこと言ってんじゃねぇぞ。おい、表出ろ」

「おうおう、やってやるよ」

 二人は立ち上がる。千鳥足で店を出ようとしたところで綿津見神が二人に拳骨をかました。

「イタイッ」「ッテーな」

「お前ら、酒すら楽しく飲めないってならさっさと出ていきな!」

 本気で怒鳴られて大人しくなった酔っ払いたちのコップには水道水が乱雑に注がれた。

「あんたたち、水道水だってタダじゃないんだから有難く頂きな」

 天照大御神は素直に返事をしたが少名毘古那神は貧乏ゆすりをしている。それをよそに綿津見神は春香の手を優しく握る。

「はーちん、だったかしら。あなたも大人になったら飲みすぎちゃ駄目。「酒は飲んでも吞まれるな」よ」

 親戚の集まりでもドラマの中でも聞いたことがある助言をする綿津見神は清酒を取り出した。

「少名毘古那神はああ言ってたけど、高天原はそんなに悪いところじゃないのよ」

「綿津見神さんは高天原には帰らないんですか?」

 春香の疑問に綿津見神はサムズアップする。

「ええ、当分帰るつもりはないわ。こっちには高天原に無いものがたくさんあるんだもの」

 綿津見神の黒くたくましい腕はアームレスリングの選手のようだった。

「無いもの? あの、そういうことならなおさらどうして海岸でお店を出してるんですか? 店を経営していたらどこにも出かけられないと思うんですけど」

 春香の疑問に綿津見神は不気味な笑顔を浮かべながらモジモジし始めた。

「だって…」

 そして恋する乙女のように胸を手に当てて、はっきり言い放った。

「オ・ト・コ・ノ・ハ・ダ・カ、見放題じゃなーい。合法的に、しかも無料で!」

 その言葉に天照大御神と少名毘古那神は綿津見神に冷ややかな視線を送る。それに気づいているのか、いないのかはわからないが綿津見神はグフフと自分で自分を抱きしめる。

 春香は天照大御神が言っていたことを思い出す。身分証明ができない分、電子マネーさえも発行できないと。権利関係などはよく理解していない春香だが、それでもわかる限りのことは綿津見神に聞いてみる。

「土地とかはどうしてるんですか?」

 真面目な質問に綿津見神は秒で答える。

「土地を見つけるのはやっぱり昔よりは大変だったわよ。昔は地主とか集落とかに許可を取れば簡単に土地を分けてもらうなり、貸してもらうなりできた。でも現代では権利だの登記だのがあるから簡単にはいかない。でもね、有難い話でね。この海岸沿い一帯はすぐそこにある神社の私有地なの。そして、そこの神社の何代か前の神主が現人神だったらしくて、アタシたち神が実在していることは知っていたの。しかもその神社、祀っているのはこのアタシ、綿津見神。だから少し話をしただけでわかってくれたわ。海の家を開きたいって頼んだら快く了解してくれたの。それで一から十まで手伝ってくれたわ。役所への手続きから、必要な資格まで取ってくれて。それでアタシはこの楽園を満喫しているってわけ。売り上げは無いに等しいけど、儲けの全部はその神社に見返りとして送っているのよ」

 綿津見神はこれからも行う観察日課に期待に胸を膨らませ、鼻息が荒くなる。

「だから高天原に帰っている暇どころか、塩を作ってる暇なんてないのよ」

 少名毘古那神が呆れながら「きめぇ」と小さい声で呟く。

「綿津見神が塩を作ってくれないと今度の七福神祭りで美味しいものが食べられない!」

 天照大御神は十二分に大きい声を出す。その姿は新年、親戚同士の集まりでベロベロに酔ったお父さんを彷彿とさせる。

「塩なんて現世で買えばいいじゃない。アンタお金たくさん持ってるでしょうよ。高天原を代表して仕入れなさいよ」

「いーやーだ。高天原で作った塩がいいの、おいしいの!」

「高天原で作るとそんなに違うんだ。やっぱり神力が関係してるの?」

「そんなことないわよ。確かに神力が込められているかどうかの違いはあるけど、味に大した差はないわ」

「なに言ってるの。全っ然違うよ。しょっぱさに深みがあって、深みの奥にコクがあるの。『綿津見神』なのにわからないの?」

「はいはい、ごめんなさいね」

 綿津見神は面倒くさそうにあしらう。ボソッと「違いなんてないわよ」と文句が春香だけに聞こえた。

「…アンタお酒強かったわよね?」

「そうだよ。前まではいくら飲んでもへのかっぱだったのに。ところがどっこいだよ。ここ数十年飲まなかっただけでこんなにすっとこどっこいな体質になっちゃった」

 天照大御神はどうしよーとヘラヘラ笑いながら春香に抱きついた。そして雑に頭を撫でてきた。春香は相手は酔っているのだからと理解し、変に抵抗せず、黙ってされるがままにする。酔っている天照大御神の体温は高い。

 初詣の度にいくらお賽銭を投げても、どれだけ強く願っても何一つ叶わなかった理由が解った。

 天照大御神が春香に抱きつきながらウトウトし始めた時、店の外に人影が現れた。

「すいません。シャワー使わせてください」

 綿津見神は店の入り口に立つサーフボードを抱える男二人組の姿を視認すると「まぁ」と一瞬ニヤついた。春香たちを出迎えた時とはまるで違う。欲望が丸出しだった。

「はーい。お一人様百円になりまーす。ただいま準備するので少々お待ちくださーい」

 語尾にハートマークをつけているかのような高い声の猫なで声で綿津見神は機敏に立ち上がって棚から鍵の束を取り出した。そのついでに春香たちのテーブルに水が入ったポットを二つも置いた。

「すっとこどっこい共はさっさと酔いを醒ましな。特に天照、若い娘の姿をしたアンタに酒を提供したって警察に知られればアタシが罰を食らうんだからその赤い顔どうにかしなさい」

 それだけ言うと綿津見神は店の外に併設されているシャワーに客を案内しに行った。その後ろ姿はスキップしているように見えた。

 天照大御神は春香に寄りかかるのをやめて水をがぶ飲みする。

「あたしもさ、もう辞めようかと思ってたの」

「お酒?」

「ううん。神を」

「んだよ、テメェもかよ。どいつもこいつも」

「祥子さんも言ってたけど、神様って辞めるとかあるんだ」

「だって神だもん。辞めようがなにをしようが誰も文句は言わない。今はね」

「ねえ、神様を辞めるってどういうことなの? 祥子さんは人間で、それでいてもう魂だけの存在だから高天原にいられなくて現世に戻らなくちゃいけないから消えちゃうって天之御中主神に言われてたけど。でも元からの神様はどうなるの? 儀式とか祭りとかに参加よくなるとか?」

 春香の質問に天照大御神は首を横に振った。

「……」

 それ以上なにも言わない天照大御神の代わりに少名毘古那神が答える。

「神は神以外の何者でもねぇ。俺たちは神力そのものだ。だから神の座から降りれば俺たちは消える」

「消える?」

「まあ、人間でいうところの「死」みたいなもんだ。だが人間のように肉体も残らない。だから高天原では「死」とも概念が違うと考えられているから「死ぬ」とは言わない。それに神が神を辞める、神の資格の喪失、生き物の形を保っていた神力が霧散する事象は今まではあり得ない話だった。だから言い表す言葉がない。だから俺たちの「死」に似ている現象はとりあえず「消える」と表現している」

「え…」

 春香は友だちになったばかりの天照大御神を見る。心配する春香を見て天照大御神はいつもと同じに笑った。

「思って「た」だけだから。そんな顔しないで。せっかく友だちができたのに消えたりなんかしない。あーあ、水分取りすぎちゃった。もう一回トイレ行ってくる」

 天照大御神は小走りでトイレに入っていった。少しして、外から話し声が聞こえたと思ったら先ほどのサーファーたちと綿津見神が戻ってきた。

「それじゃあカレーライス二つで」

「はーい。それではお好きな席でお待ちくださーい」

 綿津見神は軽い足取りで厨房に入っていった。

「あいつはなんにも考えてなさそうだな」

「ハハハ」

 少名毘古那神の感想に春香は笑うしかなかった。

「なぁガキ」

 少名毘古那神が春香に体を向ける。

「天照のことどう思う」

「どうって、友だちです。優しくて、それでいて強くて。今日だってここに来るのを誘ってくれて、うれしかった。ずっと上っ面だけの友だちしかいなかったから」

 そうか、と言って少名毘古那神は水の入ったコップを握って見つめる。

「さっき、天照は高飛車だったと言っただろ」

「この前高天原に行ったとき、他の神様たちが「天照は変わった」って言ってたけどそういうことだったんだって思いました。でもそんな天照、想像がつかないです」

「ほとんどはそう思うだろうな。だが俺からすれば、天照は「変わった」というより「元に戻った」と言える…」

 少名毘古那神は少し口ごもった。そして急に立ち上がり頭を下げた。

「これからも天照と仲良くしてやってほしい」

 その態度に春香も慌てて立ち上がって頭を下げた。

「いえ、こちらこそ」

 少名毘古那神が頭を上げるのを見計らって春香も頭を上げた。そして少名毘古那神が座ると同時に春香も座るようにした。

「まぁ、気が合えばの話だがな」

 シャワーでしおを流して普段着に着替えたサーファー二人は大盛りのカレーライスに福神漬けをたっぷり乗せて味わっている。

「最近の失踪やら行方不明やらの件だがな」

 少名毘古那神がテレビに目を向けながら春香に話しかける。

「お前も気をつけたほうがいい」

「? はい…」

 トイレから水を流す音が聞こえて、お手洗いと書かれたドアが勢いよく開いた。

「よし! もうそろそろ帰ろう」

 天照大御神が濡れた手を服で拭きながらトイレから出てきた。

「お会計お願い」

 天照大御神が声をかけると綿津見神が厨房から顔を出した。

「あのお兄さんが払うからいいわ」

 少名毘古那神に視線を向けて、顎で指す。

「あ? なんで俺がそいつらのまで払わなきゃぁいけねぇんだ」

「アンタ、今までの分のツケ、いくらだと思う? たった二人分増えたって雀の涙よ。ああ、そういえばまだ言ってなかったわね。アンタにはこれからここで働いてもらうわ」

「おい、なんで俺が。俺は協力しねぇぞ」

「協力なんて甘いもんじゃないわよ。強制よ。拒否権はないの。決定事項だから」

「ありがとう!」

 天照大御神は奢ってくれると聞いて、少名毘古那神に向かってお礼を叫ぶ。

 場は完全に少名毘古那神がお代を払ってくれる流れになっている。そういうことならば、内緒で海まで来たために交通費をもらっていない春香にはかなり有り難い話になる。少ないお小遣いが減らなくて済む。すぐさま天照大御神に便乗して春香もありがとうございますと頭を下げた。

「テメェもかよ。チッ」

「あっ、マズイ! もうバスが来ちゃう。はーちん、走れー」

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