第2話幼馴染が魔王でした。素敵ですね(?)
「うーん空気美味すぎだろ!」
無事に無人島に転送されました。
「なんもない無人島に送られて良く言うぜ」
というかワ〇カになるのやめろ。
「ま、とりあえず無人島探索しようぜ」
そうして探索を続けて早三日
「そろそろ飯を食べないと死ぬぜ!」
「うるせぇ!」
腹減ってるのによくそんなデカい声出せるな…
「よし、魔王に飯恵んでもらおう!」
正気か貴様
「つーか、あんな高いところどうやって行くんだい?」
魔王城は宙に浮いている。
「ワープホールだろ」
「oh…マジか」
ここからなら屋根がギリギリ見れるな
「行くんかい」
「お前から提案しといて何いってんだ」
そんなわけで…テレポート!…すんませんカッコつけました。
アスカが扉を蹴破りながら
「邪魔すんでー」
「邪魔すんなら帰ってー」
「はいよー」
お前何普通に魔王と漫才してんの?っつーか女性かよ。てっきり筋骨隆々のじーさんかと思ってたぜ
腰まで伸びている白色の髪の少女はなんか禍々しい玉座に深々と座っている。
というかさっきの漫才前世でよくやってたな…もしかして…
「お前…藤沢?」
「…えっ?」
アスカ、なんでお前が驚いてんの?
「えーっと…居合?」
「そそ、んでこっちが川口もといアスカ・ユーキ」
「ええ?」
だからなんでお前が驚いてんだよ。
「えっと…私はこっちの世界では魔王になってて、名前がないから彩芽って名乗ってるけど」
「OK、俺もイアイなんだよな」
「えぇ?名前変わってんの俺だけ?」
すると、突然アスカの腹あたりから「グー…」という音が聞こえた
「お腹がすぃーたーからーごはんを食べきたよーってこと。」
「…なんか食べる?」
「食べます」
「即答かよ。まぁ俺も腹減ってたけど」
そのあと、彩芽が食堂に案内してくれました。
「じゃ、私部屋戻ってるから…」
「ん、なんで?」
「アスカお前何が言いたいんだ?」
「いや、わざわざあんな殺風景な部屋に戻る必要あんのかなって。」
そう言うよ、彩芽がフッと笑って
「私、なんでか分からないけど、あの部屋にずっといないといけない気がするんだよね。なんか悪寒がするというか…そのせいで生まれてから一回も外に出れてないし…」
「魔王だからじゃね?」
お前サラッと言ったな
「そう…かもしれないね」
少しだけ悲しい顔をしてから、彩芽は部屋に戻っていった。
「っさ、ここにある食材でなんか簡単に作ってや」
「よっしゃ!俺の『料理上手』スキルが火を噴くぜ!ヒャッハぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
飯を平らげた俺たちは、彩芽がいる部屋に戻った。
「…最後の晩餐はしっかり味わったか?」
部屋に戻ると突然彩芽がそんなことを言ってきた。
「およ?なんかヤバそうな予感」
「気を付けろアスカ!さっきまで黄色だった目が赤色になってる!」
「カラコンか!?」
「んなわけ!」
そんなコントをしてたら彩芽の背後から突然無数の魔法陣が出てきた
「「っ!」」
俺とアスカは間一髪のところで回避した。
「なにすんだよ彩芽!」
「彩芽?それがこの肉体の名か?我は名もなき魔王…」
「るっせぇ!」
魔王が名乗っている最中に突然アスカが殴り掛かった。
「フン、不意打ちでその程度か」
だが魔王は余裕の表情でそれをかわす。
「やはり人間は不要だ…」
「なんで?」
自然に声が出ていた。
「何故、とは?」
「いや、なんでそんな人間憎んでるのかなって…」
「フン、人間は魔族を殺しすぎた。ただそれだけだ。」
「ええ?魔族も人間殺してんのに?」
「…」
「それに今の時代、いい人間だっているぜ?ほら、テイマーとか魔族と共存してる人の代表格だし。」
「黙れ。」
「人間は全員悪だとか、滅びるべきとか、それって古いかんg…」
「黙れ黙れ黙れ!!」
ちょ、こっち来るの?アスカいるのに?死を覚悟した次の瞬間、魔王の部屋の扉が開かれた。
「ちぃーっすw魔王殺しに来ましたwww」
タケとその仲間が部屋に入ってきた。
「お、落ちこぼれもいるじゃんwwwま、そんなのどうだっていいや。命、頂きまーす!」
タケの剣が魔王に当たる直前、俺はまたもや自然と魔王の前に躍り出ていた。
「ギャー!!いってぇぇぇぇぇ!!!」
「っ!貴様、何故我を庇った…?」
俺は死にそうになりながら答えた
「人は…時にゃ考えるより先に行動してることがあるんだぜ…?」
タケとその仲間を殴りながらアスカが
「それに、飯もくれたしな。こいつはその礼d…っておいおいなんだそのバカでかい魔法陣は!?」
気が付けば魔王が俺の前に立ち、タケに対して特大の魔法をぶちかまそうとしていた。
「…魔族と共存する人間もいる…か、その言葉、嘘は無いな?」
「俺達がいるぜ?」
「フッ…そうだな。」
そうしてタケはタケだった灰に変わった。
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