みちとみちとの遭遇

@159roman

みちとみちとの遭遇

 みちというみちにみちなるみちとのそうぐうをしてみちなるみちにふみだしたぼくはわたしはみちなるかんじょうをむねにみちのせかいへ……




 5歳 みちとのそうぐう

 あたらしいおうち。あたらしいほいくえん。おとなりのおうちのみち。どきどきする。みちのかんじょう。ほほにふれるやわらかなみちのかんしょく。おかえしのかんしょくもみちのやわらかさだった。


 一年生 クラスがはなれる

 いつもいっしょにいたのに。みちのかんじょう。


 五年生 みちじゃない女子と仲良くなる

 みちとはちがうみちの感情。複雑。


 中学生 みちが男子に告白された

 もやもやいらいら。みちの感情。


 高校生 違う学校。

 女子高と男子校にわかれた。みちの生活がみち。気になるけど。


 大学生 同じ大学

 みちと付き合うことになった。みちの付き合いが始まった。



 あまいからいすっぱいにがい。

 あいじょうけんかしっと、またあいじょう。

 みちを繰り返し。



 結婚 みちの暮らしの始まり。

 みちと一緒にたくさんのみちを経験して、みちたりた生活をおくっている。




 アルバムをめくる手を止めて、時計を見る。


 もうじき待望のみちの生き物が生まれる。

 みちの生き物が加わり、また新しいみちの生活が始まる。

 大変なこともあるだろうけれど、幸せにみちみちていくことだろう。

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