第7話
『キミの小説には、まるで”毒”がありません』
『分かりませんか? いい話なのが問題なんです。そんなもの、誰の心にも届かない』
『彼らは例外です。ごく少数。いわゆるマイノリティと言っていい。そんな彼らにウケるような作品では、”金“になりません』
これは、
未読 21『暗闇のステージライト』
https://kakuyomu.jp/works/16818792436771352361/episodes/16818792439072285305
から始まった話で、上記のセリフは作中の編集者である”神崎”という男が、ジュン言い放ってきた言葉です。
結構どぎついですよね。
けれど、神崎は止まりません。
『叩いて、落として、気持ちよくなりたいから。優越感に浸りたいからです。まあ、簡単に言えば“憂さ晴らし“をしたいだけ。だから小説も同じなんですよ』
『読者は“フィクションの毒”でスカッとしたいんです。なのに、この転生のステージライトにはそれが皆無。話になりません』
『誰もが”本当はいい人”だからです。いわゆる”どクズ”がまったくいない』
『いいですか、ジュンさん。読者は可哀想な主人公が転生して、どクズどもに圧勝する。そういった毒を欲してるんです』
なので、このままではいくらRさんの紹介とはいえ書籍化は無理。
と、いうよりも話にならない。
どうしてもというなら”改編一択”。
私のいう通りに書き直しなさい。
魂? 想い?
そんなものは一切不要。
───私の指示する通り”売れる作品”を書け!
ハッキリそう告げられたジュンは───
『俺、そういう物語は……書けねぇよ! ふざけんなっ!!』
と、言って出版社を飛び出しました。
これは、主人公の叫びであると同時に、書いてる自分自身の心の叫びに他なりません。
けれど、心では分かっています。
神崎の言うことは”正しい”と。
だからこそ、書いてて病みました。
小説の中の出来事が、現実とあまりにもリンクして”牙”を剥いてきたからです。
自分自身で創り出した作品に心を抉られるという、まさに作品の反逆。
詳細は、
『書くと、闇に犯される ──時代と戦う全ての創作者へ!』
https://kakuyomu.jp/works/16818792440467713248/episodes/16818792440467732351
で、書いた通りです。
ただ、この時は病んだとはいえ、もうブログ等に戻るつもりでした。
先に伝えた通り、神崎編を終えたら、その後数話でフィナーレの予定だったので。
───疲れたけど後10話で終わるし⋯⋯。でも、予定より長くなっちゃったな⋯⋯。
しかし、ここで新たな問題が!
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