第4話

 俺の小説を読まない───同僚のK。

 アイツ、マジでおもろいんよな。返しが。


 確かこの前も、俺が小説勧めた時⋯⋯



「おっつ♪ 俺の小説読んだ?」


「ジュンさん、すいません。読みたかったんすよ。ただ⋯⋯」


「ただ?」


「メッチャ読みたい気持ちが溢れてきて、指がブルブル震えちゃって⋯⋯」


「はあ⋯⋯震える、ね」


「はい⋯⋯。ああっ、思い出しただけで、歓喜の震えが止まりません!」


「で、読んでないと〜 w」


「悔しいですっ w」


「俺もだよ。悲しくて震えるわ www」



 マジでおもろ。

 よしっ、これをヒロインの性格というか、根幹に据えるか。

 で、テーマは”読まれる意味”にして、軽いノリのラブコメで包んで⋯⋯そうなって、ああなって⋯⋯ラストは⋯⋯いける! これだ!


 タイトルは───センパイの小説は読みません♪


 これでいこう!


 長くて30話ぐらいで終わるし、ブログへの影響も出ないだろ。

 よっし! サクッとバズいきまっせ!


 やるぞー!


 と、始まりました。


 で、連載をしていくと⋯⋯

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