JEWEL SOUL ――世界樹の巫女―—
@frostman
前口上
一輪の花が咲いている
世界の誰からも、何からも忘れられた様なセピア色の荒野に
白く小さな一輪の花
それは、動物も植物も存在しない大地を照らす
唯一の命の灯火
その灯りは儚く、孤独
しかし決して消えることはなく、揺るがない
世界を照らすことを、自らの存在をあきらめない
雨に濡れようとも、嵐に吹かれようとも
かつて、その身を焦がした戦乱の如き炎に焼かれようとも
咲き続ける
それが語り部たる己に課した、ただ一つ残された意義であり、望みであり、約束
なんのため、誰のため
いつの始まりから、どの終わりまで
その問いに答えは必要ではない
ただ己の存在が必要なのだ
一輪の花が咲いている
その身に宿す魂を、宝石の様に煌めかせながら
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます