友達の桐島と黒川
お父さんは、今日は仕事が早かったみたいだ。
「ただいま」僕は言った。
「おかえり」お父さんが返事をした。
僕は自分の部屋に入っていった。
お父さんは、ITの仕事をしている。
昨日、お父さんがダンジョンのニュースを知ってびっくりしていた。
まるで、別世界に来たみたいだと言っていた。
お父さんは、普段は温厚だが、怒ると怖い。
僕はベッドで少し横になった。
最近、色々と情報を見すぎて疲れている。
10分ぐらい横になった後、僕は起き上がった。
最近、ゲームをしていなかったと思って、
僕はRPGゲームをした。
やっぱり、ゲームをして主人公が成長する感覚は楽しいし
実際に戦いに勝つとうれしい。
ゲームを1時間した後、
僕は牛乳を飲んだ。
そういえば、今日、日本の自衛隊が派遣されて、
ダンジョンにもぐるらしい。
攻略できてほしいなと僕は思った。
眠たくなったので
僕は眠ることにした。
5日後、ダンジョンは
アメリカがどんどん、軍を投入していき、
4層まで、攻略をしていた。
軍はレベルアップをしていて、
中でも、強力なスキルを持っているものもいるらしい。
日本はというと、
5日前にダンジョンに入って、攻略をしていき、
現在2層で、停滞しているらしい。
ダンジョンが現れてから、10日間経っている。
日本は、少し遅れている。
今日は、桐島とボウリングの約束をしていたので、
僕は準備をして、目的地に向かった。
ボウリング場について、しばらく待っていると桐島が来た。
「最近さ、みんなダンジョンの話をしているよな」桐島が言った。
「そりゃ、そうだよ。僕の家でもダンジョンの話だよ」
「外出する人も減ってきたし」
「今日は、何ゲームする」僕が聞いた。
「フリーパックで、できるところまでしようぜ」
「いいね。了解」
受付をして、30分後に
番号が呼ばれたので、僕たちは準備をして、
靴を変えて、ボウリング場に入った。
「やっぱり、運動することが一番だよね。」桐島が言った。
「たしかに、テンションは上がる」僕が言った。
「ちなみに、蓮人はどれぐらいのスコアなの」
「ぜんぜん、だめだよ。スコア100がアベレージ」
「まじか。俺は、スコア140ぐらいかな」
「すごいな。」僕が感心した表情で言った。
桐島は、今日は縞模様の白黒のシャツを着ている。
変わった格好である。
桐島と出会ったのは、高校1年生の時。
それから、よく遊ぶようになった。
たまに、変わったこともする桐島だったが
一緒にいて心地よかった。
「一投目投げるよ」と桐島が言った。
「がんばれ」と僕が言った。
桐島が、ボウリングのボールを投げた。。
綺麗なフォームで、放り出されたボールは
回転してカーブをして、ちょうど真ん中にボールが行った。
ピンが倒され、一番、横のピンが残った。
桐島は、9本、ピンを倒した。
「惜しかったな」と僕が言った。
「そうだな。惜しかった」桐島が言った。
桐島は、2投目はスペアを狙うために
ゆっくりの速度で腕をおろして投げた。
まっすぐピンにボールがいき、ピンが倒れた。
スペアである。
「やるじゃん、桐島」僕が言った。
「まあな。こんぐらいは簡単だよ」桐島が言った。
今度は僕が投げる番になった。
僕は、最初の一投目、集中して投げた。
ボールは、真ん中付近を行ったが、ピンは7本しか倒れなかった。
「惜しいね。」桐島が言う。
僕は2投目を準備して、投げたらまったくピンに当たらなかった。
それから、2人ともボウリングをして
合計で7ゲームして
僕の最高スコアは、120だった。
初心者にしては、上手いのではないかと思う。
ちなみに、桐島の最高スコアは160だった。
「今日は、楽しかったな」と桐島が言った。
「まさか、ボウリングでここまで差ができるとは」と僕が言った。
「僕はボウリングが得意なんだよね」
「今度、サッカーしようよ。」
「サッカーでは、僕は勝てないな」桐島が言った。
桐島と別れた後、僕は家に帰っていった。
家に戻り、部屋に入り、換気を行う。
今は、7月に入り、だんだん暑くなってきた。
スマホを手に取り、ニュースを見ると。
ゴブリンが街中で人を襲っている画像があった。
ゴブリンによる全国での死者は、100人を超えている。
自衛隊や警察官の初動が早かったおかげで
被害は拡大しなかった。
ネットのコメント欄では、
「まじで、凶悪すぎるだろゴブリン」
「本当に危険すぎる。対応が遅かったのでは」
などの意見があった。
僕はそれを見て、無理があるだろうと思った。
だって、僕が渋谷に行って、ゴブリンが出てきてから
20分で、すでに自衛隊は来ていたし、
警察官だって、避難誘導だったり、銃で発砲もしていたのだから。
次の日、僕は朝からランニングをしていた。
川沿いを走っているとおじいちゃんが犬を散歩していた。
「朝から、ランニングなんて頑張ってるね」お爺ちゃんが話かけてきた。
「体動かしとかないとと思いまして」僕が言う。
「わしはな、毎日犬を散歩させているのだよ。
それが健康につながっていてね」
「それは、いい習慣ですね」僕が言った。
おじいちゃんと別れた後、僕は疲れたので
歩いた。
ランニングは20分続けば、僕の中ではかなり頑張った方である。
運動をしていかないと、気分が晴れない。
最近、駅前で宗教団体がうろついている。
この世界は変わってしまった。
人類が救われるために、神をあがめようという趣旨の言葉で
勧誘が増えている。
世界はちょっとずつ変わっているのである。
川沿いを歩いた後、僕は家に戻り
友達の黒川の家に向かった。
黒川とは小学校時代の友達である。
最近、少し会っていなかったので
久々に会うことにした。
「おう、蓮人。久しぶり」黒川が言った。
「おう、久しぶり。」僕が言う。
「俺、受験勉強で今、必死でさ」
「そうか、黒川は頭がいいからな」
「それでさ、結構いい大学目指しているんだよ」
「それはいいことだね」僕が言った。
黒川の家には、漫画本がたくさん置かれていた。
「俺、結構漫画読むんだけど、その中で
最近、異世界系の漫画も読んでいてさ」
「そうなんだ」
「それで、日本にダンジョンが現れたじゃん。
これは、知識を入れとかないとと思って、
異世界漫画いっぱい読んでいるんだよ」
「漫画通りになるとは限らないよ」
「それもそうか。」
僕はソファに座り、
コップに入れた水を飲んだ。
黒川は、ちょっと変わっていて、
興味があることにはとことん、向き合う性格である。
黒川の家に漫画がいっぱいあるのも
その影響だろう。
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世界にダンジョンが出現した日から、雷魔法で少しずつ強くなる Taku @Taku777701
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