路上占い、あれこれ150【占い師は美人局に遭う】

崔 梨遙(再)

1分でわかる夜食の 752文字 です。

 これは・・・

 必ずしもこれで美人局に遭ったときにピンチを脱出できる!

 と、いうような・・・マニュアルではなくて・・・

 たまたま僕の場合はこれで上手くいったというだけのお話です。

 毎回、この手が通じるとは思えません。

 

 では、書きます。



 当時はネットが普及しつつある時でしたが、まだテレ〇ラというものが出逢いのきっかけとして存在していました。僕は或る女性とアポをとり、待ち合わせ場所へ。待ち合わせ場所で、互いに服装で相手だとわかり合流。僕の好みではなかったのですが、173センチのスレンダースタイルがカッコ良くてワクワクしました。


 彼女の名前は紅音(あかね)。なんと紅音は食事もせずにコーヒーも飲まずに、『スグにホテルに行こう』と言い出しました。そこで違和感を感じましたが、『今、欲求不満なの』という言葉を信じることにしてホテルへ。


 すると、男が現れて、


『お前、俺の女に何してるねん!? ウチの事務所来るか!?』


と、言い出しました。


そこで僕は言ってみました。


『何を言うてるねん!? お前こそウチの事務所に来るか!?』


すると、


『すみませんでした!』


と言って男は立ち去りました。紅音を置き去りにして。


『紅音ちゃん、どうする? あの男、どっか行ったで』

『私を置いていくなんて信じられない!』

『ほな、予定通りホテルに入る?』

『うん、入ってやる!』



 帰りに紅音から電話番号を聞かれました。僕は教えました。ですが、残念ながら僕は番号を1桁間違って教えてしまいました。1桁間違って教えてしまった、ああ、残念。わざと嘘を教えたわけではありませんよ(笑)、間違えたんです(笑)



 美人局に遭った時の対応策を考えるよりも、美人局に遭わないように気をつける方が良いと思います。皆様、お気をつけください。まあ、皆様は大丈夫ですね。僕がアホなだけですよね?(笑)




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