切り捨てられたものに救いを与える物語

不吉というだけであらゆるレッテルを貼られ、理解されないネクロマンサーに覚醒した主人公。

この物語は、よくある死者を使役し、無双するという話ではありません。

主人公も、蘇った人間も。
全員が希望と不安を胸に、それでも必死で手を伸ばしていく物語でした。

生きる者、消えてしまう者と関わる中で、主人公は自分の力の意味と未来を見つけていきます。
世界から切り捨てられた人々に主人公が彼らに役割と居場所を見つけてあげる。救いを与えていく。

とても魅力的な物語でした。
未読の方は、ぜひ読むべき作品だと思います。

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