これはなんと、悲しい話か……。
有名な「かちかち山」のお話。
言わずもがな、「猟奇的な方法」でおばあさんを殺害し、おじいさんを嘲笑った邪悪なタヌキがいた。
おばあさんに恩を感じていたウサギさんが、仇を討つべく計画を練り、山の中で出会ったタヌキくんに復讐をすることに。
……そして、どうなったか?
基本的に、順調な感じがする。昔話で語られるような展開で、ウサギさんは無事に仇討ちを完了させられそうな雰囲気があるが?
基本、タヌキというと「タヌキくん」と呼びたくなるような平和な雰囲気がポンポコポンと漂っているものです。
だからこそ思ってしまう。「あんまり、その子のこといじめないで!」と。
正義感、または義侠心から行ったウサギさんの行動は、果たして何を生むことになったか。
「復讐は何も生まない?」、「個人で悪を裁こうとするには様々な問題がある?」。
法や正義の執行という観点でも色々と考えさせられるお話でした。