盲目の聖女

宮向ルリ

第1話 ロベリア・パールジャンヌ

大切な人を、失ったことはある?

聖女のように、崇拝されたことはある?

わたしのように、完璧な存在として生きたことはある?

自分の価値が地に落ちたことはある?

誰かの可能性を、奪ったことはある?

そんなわたしでも、愛の言葉を贈られても、良いと思う?




 “盲目の聖女”


その言葉はかつて、大陸中に広まった。


移動手段は馬車や汽車。そして自動車というものが開発された頃。


盲目であった聖女は世界各地を訪問し、多くの人に希望を与えたという。


ある日は戦地へ


またある日は牢獄へ


ある時は王女の元へ


大陸中のあらゆるところへ足を運んだ。


そんな彼女の名は───




“ロベリア・パールジャンヌ”



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

盲目の聖女 宮向ルリ @rumia_san

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画