百合妄想日記。

白林コト

ハグ

【登場人物】

私→28歳 中性 ショートヘア 167cm 細身

女の子好き クールだと思われてる

愛ちゃん→24歳 黒髪ロング 155cm 細身

愛嬌たっぷり


先輩後輩。





✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈


私は、後輩の愛ちゃんのことが気になって仕方ない。


まずはお顔。かわいすぎる…。

ずっと眺めてたいくらいだ。

お目目ぱっちり、少しタレ目で、お口はアヒル口…やばいですよね?…可愛い。

黒髪ロングで仕事中はひとつくくりなんだけど、休憩入る時とかに解く瞬間が堪らない…!



そして、人たらし。

女性社員誰彼構わず、ハグやらボディタッチやらをしている。女の子とハグするのが好きらしい。愛想もいいし色んな人から可愛がられている。


例外もなく、私もハグされる訳だが…他のみんなと違って私は、気になってる子がハグしてくるんだから、心は正常を保てるはずがなくてですね…はい。



「白林さん!」

ガバッ


もう少し早く名前を呼んでから、間をあけてハグしてほしい…心の準備をさせてくれ…心臓ギュッってなる…。


「びっくりするじゃん。はいはーい、離れようねー」


心がバクバクうるさいので、表では冷静を装って離れるよう促す。

ほんとは私も抱きしめ返したいけど!!

クールなイメージを壊さないように頑張る。


こんな感じで、いつもハグされてもサラッと受け流してその場を去るようにしているんだけど…少し心が痛む。


気になってるのに素直になれないもどかしさ。

相手は悪気も何もないんだろうけど、私が毎回断るような形になってるのは、なんか申し訳なくて。

でもハグし返すのもなー…。




―――

ある日のお昼休み。


自分のデスクで手作りのお弁当を食べていると…



ガバッ


「びっ…くりしたぁ…」


突然後ろから愛ちゃんがハグしてきた。

なんかいつもより強めだし、それより顔が近すぎる…!!!

真横にあるんだけど!?どういうこと!?



「あ、愛ちゃん?どうしたのかな…?」


「んー、なんにもないです。」


「え?」


「白林さんにハグしたかっただけです。」


「お、おう…」



理由になってるのかしらそれは…?




「白林さん」


「ん?」


「ちょっとついてきてください」



そう言いながら、私の手を引っ張りどこかへ向かう愛ちゃん。



「ど、どこいくのー?」


「…」



えー、無視なのぉぉ…


いつもとなにかが違う愛ちゃんに戸惑いつつ、実は手を繋いでることにニヤニヤしてしまっている私。えへ。



少しして着いた場所は、いつも仕事をしているフロアから少し離れたところにある会議室。たまーにしか使わないので人もあまり来ない場所だ。


こんなとこで2人きりなんて、なんだかドキドキしちゃうな〜。



「えーっと…なんで連れてこられたのかな?」


意図がわからなすぎるので、思い切って聞いてみた。



「ここなら…白林さんハグしてくれるかなって…」





「え…」


え、なに。私が人に見られてるから素直になれず、それゆえ軽くあしらってたことバレてるの?いやいや、そんなはずは…。


「ど、どうしてそう思うのかな?」


「白林さん、私の事好きそうだから」


「え、えぇー……バレてんのぉ…」


「バレバレですっ。なのにハグは返してくれないから、なんでなんだろ〜?って考えたんです。」



私の事、考えてくれたんだ…嬉しい…。

いやいや、そんなことよりもだよ。

バレてたの恥ずかしすぎるじゃん。

クールなイメージ保とうとか頑張ってたけど、意味ないじゃんっ。当の本人にバレてるんじゃ意味ないじゃんっ。



「はずかしー」


「白林さん、ハグしたいです。」



すごく単刀直入に伝えてくる愛ちゃん。

かわいすぎます。


「いいの?私の気持ち知った上でハグしたいの?」


「はいっ。私の事好きで、ずっと目で追っちゃう白林さんかわいいですもん。」



かぁぁぁぁぁ////


顔やら耳が赤くなってるのか分かるくらい、熱くなる。恥ずかしすぎる…!!



「はやくしましょっ」


ガバッ


愛ちゃんからハグしてくれた。

私は、恥ずかしさで固まっていた。



「白林さんのこと、好きになっちゃいそうです…責任とってくださいねっ…。」


耳元で囁かれた言葉は私の脳裏に焼き付いた。


「は、はい…。責任とります。」


私はそう言いながら、愛ちゃんの背中に腕を回し、抱きしめる。

小柄な身体を全身で感じ取り、愛おしさで潰してしまいたくなる。



「愛ちゃん、かわいすぎるよ。」


「そこが好きなくせにー」



どっちが先輩なんだか…。





はぁ…幸せ。

ハグっていいですね。




fin

⟡.· ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ ⟡.·


みなさん、こんばんは。

お久しぶりです😊


少しお試し的な感じで、日々のちょっとした妄想を軽く小説にしてみました。

いかがでしょうか?笑

短編集にしていこうとは思うんですけど、頻度は期待しないでください🙇‍♀️😅


ほんとお試しなので、分かりにくいとか読みにくいとか足りないとかあるかもですが、温かい目で見てくださると有難いです。


読んでくださりありがとうございました!!

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百合妄想日記。 白林コト @yuuuri_0543

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