ツンデレだったらしいですが僕からしたらただのいじめでした

おろごっぷ

第1話

息が色づく季節の頃、僕はコンビニにココアと肉まんを買いに来ていた

別に僕が食べる訳では無い

買いに行かされている、いわゆるパシリだ

買ってきたものをある女性に渡す。


「おっそい実!コンビニに行くまでどれだけ時間かかってんの?」

「すみません大峰さん...」


この女性は大峰飛鳥(おおみねあすか)僕をパシリとしてこき使ってくる人だ

彼女がふとした時に食べたいと思ったものを、時間場所関係なしに僕に買いに行かせる。


「肉まんとココアって全然合わないじゃん!最悪なんだけど...ねぇ実、そのお茶ちょうだいよ」

「えっと...」

「お茶くらいいいでしょ!?ケチだなー実は」


僕のお茶を奪い取り代わりに彼女の飲んでいたココアを渡される


「ほら私の飲みかけのココアでチャラでいいでしょ?私みたいな可愛い女の子が飲んだココアを飲めるなんて嬉しいでしょ?」

「...」

「なによ不服なの?ほら早く飲みなさいよ私の飲みかけのココア!」


そういって彼女はココアを無理やり僕の口の中へ放り込んだ


「よかったわね私みたいな可愛い女の子と間接キスできちゃって!

何?嬉しすぎて声も出ないのかしら?」

「...」


甘い...甘すぎる...そもそも僕は甘いのが苦手でココアは大っ嫌いなんだ

なのに彼女はそれを褒美として飲ませてきた

その上間接キスだと?いじめてくるやつと間接キスなんてしても何も嬉しくない


「まぁいいわあなたは用済みよ!早くどっかいきなさい!」


そう言われたので僕はその場をあとにする


「あっ...お茶買いに行かなきゃ」


冷え込んだ外をそそくさと歩きはじめていく




大峰飛鳥


「あああああああっ!!」


あついあついあつい!!顔が熱い!実と間接キスしちゃった!!


「これで実もちょっとは私のこと意識してくれるよね!でも攻めすぎちゃったかもな...でもちょっとは前進できてるよね!このまま実にアタックして、私は実の彼女になってみせる!!」


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物語考えるの楽しいですね

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ツンデレだったらしいですが僕からしたらただのいじめでした おろごっぷ @winzuuu-

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