本作は読者の価値観を問う物語。
もちろん、主人公の行きつく末路とその衝撃には唸ること間違いありません。
主人公の言葉は、誰しもが一度は口にしたことがあるであろう全世界共通の弁明。
どんな形であれ、もし自分がその場に立たされ、自分の人生を説明する必要があったとしたら、あなたは真っ先に何を語るでしょうか?
恐らく、多くの人が「自分は善き人間であった」と、語りたくなるはずです。
とはいえ、これは異界寄りの私の個人的見解に過ぎません。
この世界には、純に清き人間もいれば、歪に邪な人間もいます。
千差万別の人格を持つ読者がこの物語に触れ、それぞれが「自分とは何者か」を片隅に置きながら読み進めることで、さらなる没入感が得られるはずです。
ぜひ、あなた自身の主張も、押し通してみてください。