怒り、失望、愛、正義。前世の記憶を持つ少年が、王の力を手に入れる話。

主人公、ソラ。
彼は野球の人生を生きていたが、ふとある日それから一時遠ざかることになる。
公園で少年に野球の才能を披露し、その少年を見送るが、
「……!」
トラックが猛スピードで接近した。
少年を守ろうとした母親らしき女性を突き飛ばして彼女を助けるが、ソラは代価を払うかのようにそのまま撥ねられた……。

そして彼はレオという名に転生した。端的に言えばそうだ。
この世界は紋章によって力が与えられたり、戦ったりすることができる不思議な剣の世界だった。
彼の母親はニーナ。騎士団に勤めていたものの、今は静かに引退生活を楽しんでいた。
辺境の地で、彼はニーナと共に日々稽古に励んでいたのだが、ある日。

――彼の国と他国の戦争が勃発してしまった。


前世の記憶を持つ少年、レオもしくはソラ。
彼は国同士の戦争に巻き込まれ、彼の住んでいた村は襲撃を受ける。
彼の母親は勇敢に立ち向かい、ただ致命傷を負ってしまう。
それは彼にとってかけがえのない日々の崩壊を意味することでもあった。
失望。憎悪。
彼は、少年レオという身でどうやって生き残っていくのか?
剣の天賦を持った彼が、最高級の紋章、「王之紋章」を宿し、奮闘する話。
戦う者たちに希望を与え、
敵将に勇敢に立ち向かい、
敵国に復讐を誓う。
たった8歳の一人の少年が、その名を刻む戦記。
世界観も、世界の設定も全て絶賛です。
剣で戦う姿の描写がかっこいい。
時々笑えて、時々泣ける。
そのバランスがしっかりしている超名作だ。
君も、ぜひ読んでみてほしい。