ラスコーリニコフ的世界観の考察

うたかた

まえがき

 皆さんは『罪と罰』という作品をご存知だろうか?ロシアの作家ドストエフスキーによって1866年から『ロシア報知』という雑誌にて連載が開始された小説...それが『Преступление и наказание(罪と罰)』である。人間の闇と救済が描かれた現代社会の病理を鋭く抉る哲学的作品。私がこの名作に触れたのは15歳の時。かれこれ読了してから約3年の月日が経つ。


 閑話休題それはさておき、この作品に登場する主人公ラスコーリニコフが提示した世界観が私にはとても興味深いと感じられるのだ。主人公の思考法はありきたりではあるが、危険な魅力を放っている。その世界観に一度でも身を沈めた者のみが体験できる全能感というものがあるのだ。私は今一度、彼が提示した世界観を吟味しその優劣を分析してみたい。

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