泣いて笑って、神様な寄り道人生ゲーム
冒険者たちのぽかぽか酒場
第1話 「人生ゲーム」は、あなたにとってどんな遊びですか?人生で「勝つ」道を、知っていますか?
人生で「勝つ」方法を、知りたいですか?
寄り道って、無駄ですか?
幸せのゴールは、どこに?
大人になったコムイ君は今、実家が神社だという友だち 3人組と、4人で、ボードゲーム「人生ゲーム」にはまり遊んだ日々のことを思い出す。
「皆、家は神社なんでしょ?」
「ああ」
「そうさ」
「まあね」
「神社って、日本にそんなに多いの?」
「まあ、良いじゃないか」
「それより、コムイ君は…安定して勝ってまっすぐゴールを目指すのが、好きだよね?」
「人生ゲームの本当の勝ちって、何だろうね」
友だち3人は、最後に、そろってこう言ったものだった。
「寄り道も、大切なのに」
そうしてときはすぎ、今彼は、彼なりに思う安定生活を送っているところ。
が、本当に安定しているって言えそう?
何かが不安。
年末年始以外の今日、久しぶりに神社にいってみることに。
と、実家が神社そろいの友だち 3人とばったり再会。
「やあ、コムイ君」
「偶然だね」
「ひさかたぶりだ」
声をかけられ、彼はすぐ反応。
「皆に再会できたのは、神様のおかげ?ここは、神社だもの」
言うと、 3人はニコリ。
「そりゃ、光栄だね」
が、彼の顔は暗い。
「こっちは、光栄じゃないよ。努力をすればするほど、遠回りで生きているんじゃないか。もう、ダメだ…」
弱音が出た。
友だちの 1人が、背負っていた布の袋をさぐりはじめたのは、そのすぐ後だ。
「ならば、これを出すしかあるまい」
これとは、かつて見たのと同じ、ボードゲームの「人生ゲーム」。
「なつかしいな!」
彼はすぐ、ゲームに没頭してしまう。
「皆?今どきの人生ゲームを、どう思う?バズってインフルエンサーになって、ストレートにゴールとか…寄り道は無駄と思っている子が、多いのかな…。ハハハ、ボクもか」
熱中し、うつむいてボードを見たままの彼が言ったそのときだ。
はるか高い場所から、声が降りてきた。
「よう言った、コムイ君」
「人生の勝ちとは、何ぞや?」
「人間に寄り道の大切さを気付かせるのは、我々神としての使命。いや、コムイ君たち人間自身の使命じゃな」
聞いて、ハッとして顔を上げる彼。
「神の使命?」
が、まわりにはだれもいない。
そう…だったのか…。
神社 3人組は、本物の神様だったのだ。
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