同じクラスの黒髪美少女と同棲生活を始めたら。いつの間にか深い中になっていた件
冰藍雷夏(ヒョウアイライカ)
第1話 同棲生活
「何してんの? 霜月さん」
「お帰りなさい。藤村くん。貴方と同棲する為にお待ちしてました」
「はい?……どういう事だ?」
なせが? それは、自分の住むマンションの部屋の玄関口に同じクラスの同級生で同じマンションに住む
同じクラスで隣人といっても、お互い別に仲が良いわけじゃなかった。
マンション内で会えば軽い挨拶程度。学校でも、話す
霜月雪乃は、容姿端麗。勉学も運動と学年でもトップクラスで性格も良い。
それに対して、彰は特筆して何かに
家がかなり裕福で、背が成長期の為か日に日に伸びているからいだろうか。
「とりあえず。部屋を間違えてるから。自分の部屋に帰りなさい。霜月さん」
「はい。それがですね。私は実の親と大喧嘩してしまいまして、このマンションに住めなくなってしまったんです」
「……はい?」
「はい。ですので私と一緒に同棲しましょう。藤村くん」
「……全くもって意味が分からん」
普通の年頃の男の子ならば、雪乃程の美少女に同棲しようなどと言われれば2つ返事で
彼は、雪乃の事を別に可愛い女の子とは思っていても。特別な感情などこれっぽっちもなかった。
高嶺の花のような美人なクラスメイト、同じく学校に通う隣人程度の認識位しかなかった。
「いや、霜月さんの部屋は隣だって」
「はい。すでに空き家状態です。そして、荷物は全てあそこの段ボールに入ってます」
「あそこの段ボール?」
彰が、凛の指差す方向を見つめる。そこには10箱程の段ボールの山が平積みにされていた。
「えっと。……理由を聞いてもいいか?」
「はい。内緒ですね」
笑顔でそう答える凛。彰は更に雪乃を怪しむ。
(何だ? 昨日まで、マンションで鉢合わせてしても
「あ! 今夜は、スーパーのお
「ん? あぁ、売れ残ったのがこれしかなくてな」
「駄目ですよ。ちゃんと健康的な食事を取らなくては、成長期なのですから」
コイツは俺のおかんか。などと心の中でツッコミを入れながら、彰は雪乃の言葉を無視して玄関口の扉の鍵を開け。部屋へと入ろうと扉を開けた。
「まぁ、今日はまだ11月だし。エイプリルフールには、ちょっと早い冗談だったけど面白かったよ。霜月さん。じゃあ、また明日学校で……」
そう。今は秋が終わり冬が始まった時期。
いくら彰が通う千歳高校のマドンナが同棲しましょうと誘って来ても、外の寒さに耐えきれるわけがない。
玄関口で長く会話などしてたら体が冷え為、早く暖まりたいと思っているので、部屋の中へ入り
閉まる直前に段ボールが床に置かれ。閉めようとした扉に
「おいおい。霜月さんや。何してんの?」
「はい。お引っ越しです」
「どこに?」
「藤村君と私の新しい部屋にですかね?」
「……へ〜! そうなんだ」
「はい」
(おいおいおいおい。とんでもない女の子じゃないか。霜月さん)
雪乃のとんでも行動に、彰は
(これは侵入を許したらいけないやつだ。絶対に霜月さんを部屋の中に入れたらまず……)
「お邪魔します〜! 藤村君のお部屋の中、凄く綺麗なんですね。1人暮らしの男の子なのに偉いです」
「は?! 俺が考え事している間に入られた? いつの間に?」
「30分位立ちながら硬直してましたよ。大丈夫ですか? お熱測りましょうか?」
「いらんは! それよりも不法侵入だぞ。霜月さん。早く俺の部屋から出てって……」
「えっと……でも。もう私の荷物は全部、藤村君の部屋に運び込んじゃいましたけど」
「なん……だと?」
急展開過ぎるだろうと彰は心の中で叫ぶ。そして、雪乃は彰に対して、満面の笑顔でこう告げた。
「これからの同棲生活。楽しみですね。藤村君。改めまして、
「あ、あぁ、
彰の叫び声がマンションに響き渡り。これが彰と雪乃の同棲生活スタートのゴングとなった。
◇
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同じクラスの黒髪美少女と同棲生活を始めたら。いつの間にか深い中になっていた件 冰藍雷夏(ヒョウアイライカ) @rairaidengei
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