小杉なんぎんの短編小説【本当に謎の女】
小杉なんぎん
第1話
カウンターバーに一人の女が入って来た。席に着くと、マスターの顔を見てニコリと笑い、すぐに立ち上がると、何も注文せず何も飲まずにそのまま店を出て行った。何か急用を思い出しのか、ぐらいに考えていたマスターだったが、次の日もその女がやって来て、同じように、席に着き、マスターの顔を見てニコリと笑い、すぐに立ち上がり、何も注文せず何も飲まずにそのまま店を出て行った。バーテンダー歴の長いマスターだったが、さすがにこんな客は見たことがない。今度来たら、どうしてそんなことをするのか訊いてやろう、と手ぐすね引いて待っていたマスターだったが、残念ながら、その女は二度と現れなかった。
小杉なんぎんの短編小説【本当に謎の女】 小杉なんぎん @nangin-27-27
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。小杉なんぎんの短編小説【本当に謎の女】の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます