年賀状
壱原 一
恋人が去り生活が立ち行かなくなった□は私を連れて実家へ戻った。
昔□が実家を跳び出した時あるだけ金を盗んだ
“思う所があるだろうにそんな事は
実際祖□は祖□こそが私の□なら良かったと思う程私を可愛がって
年の瀬に至る頃には、すっかり気を悪くした□は滅多に家へ帰って来なくなっていた。
その地域は年始に当年の守護を
準備万端の大晦日、□が新しい恋人と
祖□は流血して動かず、□は一向に起きず、日の出前の門前の道で俯いて泣いていた所、気配を感じて見上げると少し高くに浮いた人が向き合って私を見下ろしていた。
綺麗に
皮膚の随所に薄い蝋めいた欠片を張り付けたその人は、動かない歯の隙間から、じりじり粗く低い声で、「春の始めのおよろこび、祝い申し
いつまでも出て来ないので、寒さと
祖□は幸い軽傷で、□は逃げたらしくそれきり。
祖□に見たものを訴えると、それは祖霊の神かも知れないと言われた。
あの異様が神で、あれを有難く招いていたとは幼心に衝撃だった。しかもするとまだ家に
*
最近親しくしている人が国内歴史物のオカルト好きで、
それなら
終.
年賀状 壱原 一 @Hajime1HARA
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます