赤い花が咲く頃、ほどかれた白い糸

私の名前は秋鐘文音（あきがねあやね）。

(この世界で)一般的には知られていない名家である秋鐘家の長女。

そして四季花学校に入学式に向かう道中、爆発事件に巻き込まれた女子生徒です。

私の特技は武術だけど、名家の娘にしては一般人的な人柄とよく言われていて、誰かと見比べられているのは嫌いです。

その為、最近では父上母上に無理言って申したら難なく許可をもらい、一人暮らしをしています。

その為、1人の時間が増え、気が楽になってきた気がします。

たまにですが、お嬢様口調になることもあるけど、今のところなんとか誤魔化せてきています！

「──あれ？どうして私は手紙を書いて……あ」

わ、私…どうして……自己紹介を日記に書いているの！？

しかも昔使ってた日記！？なんであるの！？

「〜〜〜〜〜(声にならない声)」ｱﾜｱﾜ