12月15日の『人声天語』

夢美瑠瑠

第1話


  オレは、苗字が一文字で、名前も一文字。 中国人は相対的にこういうパターンが多いんだと思います。 「杜甫」というのも、「杜」が苗字で「甫」が名前。 「李白」は、本名は「李太白」で、「太白」が金星の意味…だったと思う。 普通な感じに、二文字を通称にしていたのかも。


 「王」や「朴」が多いのも常識。 「周」や「金」も多い。 ユン?という苗字は、「君」の上だけの字で、「ユン」には見当たらない。ほかの読み方かな? 日本にないという字も多い。 「般若心経」でも、暗誦そらおぼえしていて、意味で覚えているので、書こうと思えば162文字をすらすら書けます…が、日本にない漢字が混じっているので、完全には書けないのです。


 苗字が二文字というケースがだいたい少ない。 ボアさんという歌手は、「宝」の「ボ」が苗字。 ア、の字は知らない。


 三国志とか読んでいても、二文字の苗字はあったかなあ? 専制君主は「董卓」と言って、”スミレのテーブル”、という意味ですが、ずいぶん残虐なこともしたんだろうかw


 こういう二文字が、姓名の複合だと気づいてない方もいるかも?まあ、それはただの無知やが、日本人はだいたい四文字が多いから当然。


 清の最後の皇帝は、「溥儀」と言って、映画にも「ラストエンペラー」というのがあった。 この前テレビで「最初の皇帝は?」で、「溥儀」が答えのクイズしていたが?単なる間違いかな。


 「二文字の中国の姓はあるかな?」と、検索すると、「欧陽菲菲」さんの欧陽が、例示されていた。「死せる孔明生ける仲達を走らす」という諺ありましたが、その軍師二人が両方とも二文字だった。 諸葛と、司馬ですな。 もともと少数民族の末裔の人とかに多いそうです。 


 漢字検定は、級がウエになるほどに出題の範囲が広くなります。 一級のほうが2~3倍覚える漢字多いです。 「ゴマンとある」とか言うが、「新字源」の収録漢字がほぼ5万字やった…


 筒井康隆さんによると、作家志望者の概算数が、その頃に「5万人」だったとかで、例によってギャグにしていた。 「作家になりたい人なんてゴマンといる」。

 この「ゴマン」は、だがもともとどういう字を書くか知らないので、また調べると、「通常はひらがな表記で、五万は当て字」らしい。「巨万の富」の字を当てる場合もあるらしい。


 確かに「巨万の富」を表す場合に限らず、五万では少なすぎるというケースのほうが世の中には多い。 「五百旗頭いおきべ」という苗字の方がいますが、由緒ありげですなあ? 八百万の神々、なら多いですが、汎神論のほうが少数派で、唯一絶対真の国のほうが多い? こういうことをユーモアにして、だいぶ以前に「理想の苗字」というギャグの小説を書いたことありました…初期にはこういうハチャメチャなコントが多かったです。 ⇒https://kakuyomu.jp/works/16817330649567998202/episodes/16817330649568010141


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る