短歌エッセイ――デジタル時代の恋歌に寄せて
しおん
はじめに
歌を詠むということは、いつの時代も、その瞬間の「最新の隠喩(メタファー)」を手に取り、時代を超えた普遍的な感情を映し出す営みだと、私は考えています 。かつて、歌人たちが花鳥風月に自らの心を託し、自然の移ろいの中に万感の想いを込めたように 、「スクロール」や「キャッシュ」といった、我々の生、ことに現代の恋愛体験に深く編み込まれたデジタル用語の中に、愛や喪失といった変わらない人間の感情を映す鏡を見出そうとしているのかもしれません。
このエッセイでは、デジタル時代の恋愛と孤独の中で見つめた、いくつかの心のあり方を、短歌というかたちで紐解いてみたいと思います。
(短歌は自作の連作短歌からの抜粋です)
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