浦島太郎

昔々、浦島太郎が砂浜を歩いていると、子供たちがセクサロイドをいじめていました

浦島太郎は純愛過激派だったので、速やかに子供たちを処理します


するとセクサロイドは、助けてくれたお礼に、海底にある竜宮城へ招待すると言いました

浦島太郎は地上に未練が無かったので、セクサロイドに乗って竜宮城へ向かいました


竜宮城へ着くと、美しい乙姫が出迎えて、セクサロイドを助けたお礼を言いました

浦島太郎は、抱き合う乙姫とセクサロイドの表情を見て、関係を察し、満足そうに頷きました


浦島太郎は、タイやヒラメの舞い踊りと、大宴会でもてなされます

けれど乙姫とセクサロイドのもてなしは、ほどほどに遠慮しました


どうも居場所は無さそうなので、翌朝、浦島太郎は地上に帰ろうとします

そうすると乙姫は、土産に玉手箱をくれました


浦島太郎が地上に帰り、土産の玉手箱を開けると、白い煙が立ちのぼります

驚いたけれど、中身は空っぽ、ほかには何も起きません


拍子抜けして内蔵時計を起動すると、いつのまにやら100年も経過していました

当時は最新型だった自分も、今ではすっかり、型落ちセクサロイド

けれど足回りは快調です


大嫌いだった所有者は寿命で死んでいたので、自由になった浦島太郎は、その身一つで100年後の砂浜を歩き出しました

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セクサロイド昔話 沼彦 @ykb

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