忘れられないあなた
温
第1話 あなたと出会った日のこと
友達のスマホが壊れた。
その日、携帯ショップで出会ったあなたが忘れられない。
その日は夜だった。
友達の携帯が突然使えなくなり、携帯ショップに駆け込んだ。
「スマホを落としてから、スマホの画面が電源ボタンを押してもつきません。」
そう説明したのが携帯ショップの閉店時間30分前だった。
「できる限りのことはします。」
携帯ショップのお兄さんはとても親切だった。
充電器を取り出し、友達のスマホの状態を確認した。
確認してもらったところ、友達のスマホは突然死したそうだった。
そうわかったのが閉店10分前だった。
閉店前の蛍の光が流れる。
このまま友達のスマホはどうなってしまうのだろうか。
大好きな友達のことだから私は心配で仕方がなかった。
彼女とは大人になってからの仲だが、これからも連絡を取りたいぐらい好きだから。
こんなふうに思える友達ができたことが、私はとても嬉しかった。
心から誰かを心配できるなんて、私には珍しいことだったから。
私は、たぶん空っぽな人間なのに。
忘れられないあなた 温 @wowwow_yeah
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