何だアレは？の、ハンバーガー

「Popeye」

雑誌ではない「ポパイ」。

アメリカのアニメーション。

暴力的だと悪評プンプン。近年あまり評判が宜しくないようである。

ほうれん草が強さの秘密。水兵服を着ていて、しゃくれた長い顎と、パイプがトレード・マークが主人公の、ポパイ。

敵役はヒゲ面の大男・ブルートで、恋人はオリーブ。

声優陣は、ポパイ＝浦野光、ブルート＝熊倉一雄。オリーブ＝京田尚子（ひさこ）の面々だ。残念ながら、前者２人は、既に他界されている。

わたしが５，６歳の頃、テレビアニメでやっていた。

愉快なテーマソングが画面から流れ出す。同時に我が家では夕飯なのだ。

これ見ながら毎日、母と妹とわたし、３人で夕飯をとる。

様々なキャラクターの中で、非常に気になっていたのが、ポパイのお友達。

頭に赤いハットをちょんと載せ、長い縞々ズボンを穿いた人。

年柄年中、両手に何かを挟んでいる。

「ハンバーガー、ハンバーガー」

必ず２回、連呼する。

ハンバーガー？ハンバーガーって何なんだ？

ハンバーグなら知っている。

ちっちゃな白い紙袋に入っていて、そのままフライパンで焼く、マルシンの。

けど、バーガー？バーグじゃなくって、ハンバーガー？知らないわ。

既に東京の銀座は歩行者天国が開通され、マクドナルドがあった。

が、わたしの生活には関係がない。千葉の団地に住んでる子供には、銀座も歩行者天国もほど遠い。

（良く潰さないで、あんなに上手に持てるなぁ）感心し、

（余程、大事なのかなぁ？毎日毎日、飽きないのかなぁ？）

（どういう味が、するんだろう？）

ぽぉ～っと思いにふけっていると、

「もう少し食べたら？」「今日は、良く食べるね、お姉ちゃん」

その日のわたしの食の進み具合に、母が言う。

場面で見る度、ずっと不思議。ずっと分からなかった味の１つだ。

小学校の高学年の頃、たまたまマクドナルドの近くを通りかかって、食べた時は美味しかったなぁ～っ！結構、高い気がしたけど。

今？相も変わらず値段は高いが、味とのバランス、楽しさが伴っているような気がします。

○外国の　アニメに抱く　幼きの

　　　　　　　　　　味覚とその名に　おじさんの両手（手）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜短歌　なかむら＞