『気分は朝ドラ』⑩

荒野の高等遊民5号

第10話

最終章:ふたりの約束、島の未来へ

Scene 2:島への帰還

瀬戸内海の港。

「おかえりー!」

「ひろみー!渉ー!おかえりー!」

ひろみと渉の噂は、島中に知れ渡り、

島中の人たちが、ふたりを歓迎してくれた。


そして、次の日結婚式を挙げる段取りにな

っていた。


次の日、島で唯一の旅館で式と披露宴をす

ることになった。


Scene 3:花嫁と花婿の登場


花嫁のひろみは、純白の素敵なドレス、

花婿の渉は、真っ白のタキシード

二人ともすらっとしたスタイルなので皆見

とれるやらスマホで写真撮るやらで大騒ぎ

だった。


ひろみの母から一言

「えーひろみと渉君は、島の大池でおぼれ

たひろみを渉君に助けられ出会い、うちの

お風呂に二人で入ってもらい、こうなりま

した、へへばらしたった」


渉の母からも一言

「渉を島に連れてきたのは私で、さっきの

話に付け足しますと、渉はひろみちゃんに

人工呼吸をして助けたそうです。そして二人

はその日結婚の約束をしたそうです。

以上です」


会場は大盛り上がり、とどめに元野球部、

サッカー部、バスケ部のキャプテン3人が

現れて、

「俺らは、ひろみに告白しましたが、そこ

の彼氏のせいで皆振られて悲しい

             青春でした」


と言い終わると、3人の奥様達が揃って

自分の夫の頭を思いっきりはたき、

パァーンとてもいい音が鳴り響きました。


最後に渉がひろみに

「ひろみさん、僕と結婚してください

  まだきちんと言ってませんでした。

ごめんなさい。幸せになりましよう。

       島の人たちもまとめて」


「はい、もうとっくの昔から

       そのつもりでした」


結婚式、披露宴に大騒ぎして

    翌日島民は疲労炎になった。


そして、島の大池は縁結びの池として

丸い形をハートにして、島挙げて観光

名所として盛り上げた。


つづく


挿絵あり(noteへリンク)

https://note.com/witty_gnu512/n/nf862235aa6b2

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