アルスフォートの滝に
あ
第1話
アルスフォートの滝のそばには、それはそれは大きな家があった。どれくらい大きな家か、気になった人もいると思うので、ここでどれくらい大きいか解説したいと思う。まず、読者の皆さんには思い思いに豪邸を思い浮かべてほしい。その家をずっとずっと大きくしたもの。それくらいの大きさである。つまり、これは大きな家の中でも特に異彩を放つ大きさということである。一体、なぜこんなに大きいのか。こんなに大きい家に誰が住んでいるのか。それを解説する前に、この家がどれだけ大きいのか、もっと解説する必要があるだろう。まず、そもそも大きいとは、一体なんなのだろうか?大きい、小さいというものは相対的なものであると言えるだろう。例えば、蟻にとって人間の赤子はとても大きい存在なわけだが、成人した者にとって、赤子は大きくはないだろう。むしろ、とても小さく、可愛らしい存在と言える。蟻にとって赤子はジャンボな存在と思っているのに対し、成人した者にとって赤子はジャンボではない。蟻にとってジャンボ、成人した者にとって非ジャンボである。このように観測者によってジャンボ、非ジャンボと認識の差異が生じる現象を「ジャンボ齟齬現象」と名づけるとしよう。そして、「ジャンボ齟齬現象」が起こる対象を「ジャンボ齟齬発生対象」と名づける。こうしたとき、さっきの例を借りると、赤子は「ジャンボ齟齬発生対象」であると言える。そして、この世の全ての存在が「ジャンボ齟齬発生対象」であると証明できた場合、大きさは相対的なものであるということとなるだろう。「ジャンボ齟齬発生対象」は、観測者によってジャンボか非ジャンボかという相対的な認識齟齬が生まれる存在であるため、この世の全ての存在が「ジャンボ齟齬発生対象」であると証明できた場合、大きさは相対的なものであるということとなる。まず、兎は「ジャンボ齟齬発生対象」か吟味してみると、「ジャンボ齟齬発生対象」であると言える。蟻にとっては大きいが、人間にとっては小さいからである。次に、象は「ジャンボ齟齬発生対象」が吟味する。象は「ジャンボ齟齬発生対象」であると言える。人間にとっては大きいが、シロナガスクジラにとっては小さいからである。さて、ここでシロナガスクジラがどんな動物なのか、気にならなかっただろうか。ここで一旦、シロナガスクジラの解説を挟みたいと思う。シロナガスクジラは体長30メートルにも及ぶ巨体を持ち、世界でも有数の大きさの動物である。海の生態系の中でも重要な役割をもち、食物連鎖の重鎮的な存在である。特に大量のプランクトンを捕食し海洋環境のバランスを取っていることで有名である。さて、大量のプラクトンを食べるシロナガスクジラに、大食いタレントを彷彿とする部分があったのではないだろうか。ここで、大食いタレントは一体どんな気持ちで大食いをしているのか解説を挟みたい。大食いタレントは一体どんな気持ちで大食いをしているのか。それは大食いタレントにしか正確なところは分からないだろう。そのため、ここで大食いタレントは一体どんな気持ちで大食いをしているのかに関する解説は「解説できなかった」ということで終了させていただきたい。読者の皆さんには、本当に深くお詫び申し上げます。この小説の作者も、大食いタレントは一体どんな気持ちで大食いをしているのか考察、調査を行いましたが、あまりに人によるところが大きかったため、解説不能という結果に相成りました。本当に申し訳ありませんでした。
ここで、シロナガスクジラの解説に戻る。以上のことから、シロナガスクジラはとてつもない巨体を持ち、海洋環境に大きな影響を与えているあらゆる面でスケールが大きい動物と言えるだろう。ここで、大きさとは何なのかということの考察に戻る。これであらゆるものが基本「ジャンボ齟齬発生対象」であることがわかったと思う。しかし、宇宙ではどうだろう?宇宙は誰がどう見ても大きいと言える。誰がどう見ても大きいということは、「ジャンボ齟齬現象」が発生しないということである。ということは、宇宙は「ジャンボ齟齬発生対象」ではないということとなる。では、この世の全ては「ジャンボ齟齬発生対象」ではないこととなった。これで一つ大きさに関することが分かった。「大きさは相対的なものでないこともある」ということである。では結局のところ、大きさとはなんなのだろうか?大きさとは、物体の物理的なサイズの寸法のことである。
ここまでの文章によって、大きさとはなんなのか、ご理解いただけたと思う。そのため、本題の小説の内容に移る。繰り返すが、これは、アルスフォートの滝のそばの、大きな家の物語である。だが、その大きな家の物語に入る前に、アルスフォートの滝というが、なぜ「アルスフォートの滝」と名づけられたか、説明する。
説明に入る前に、「アルスフォートの滝」について、とても丁寧に解説していきたいと思っているため、「アルスフォートの滝」の、「ア」から解説していきたい。これは、「キホンのキ」のような、本当に根本的な部分から説明するという比喩的表現ではなく、本当に「ア」から解説していく。「ア」は、日本語の50音における最初の文字であり、発音は「a」である。「あ」のカタカナ表示とも言える。所謂「アイウエオ」は、五母音と言われるが、その中でも先頭に立っている。日本語の中でも最も基本的な文字と言えるかもしれない。だが、本当にそうだろうか?「ア」は確かに「日本語の中で最も基本的な文字」と言えそうだが、他に「日本語の中で最も基本的な文字」として対抗馬になり得る文字が存在する。それは、「ア」のひらがな表示である、「あ」である。「ア」は「あ」のカタカナ表示である。カタカナというのは、ひらがなの応用的表記として基本扱われる。実際、小学校などでも、ひらがなからを学んでからカタカナを学ぶ、という手順での教育方法が多いだろう。よって、つまるところ、「ア」は、「あ」の「応用的表記」ということになる。「応用」なんて、「基本」の対義語とも言えそうな言葉である。そんな「ア」が「日本語の中で最も基本的な文字」と言えるわけがないのだ。「ア」よりも「あ」のほうが、圧倒的に「基本的な文字」である。「ア」の解説はあらかた済んだので、次は、「ル」について解説していく。
アルスフォートの滝に あ @abcdefghijklmnopqrstuvwxyza
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