幼馴染を事故から庇ったら神様にハーレムを強制された!?~7人の花嫁御料~
異音
プロローグ
「やっと、おわった~」
授業終わりの嬉しさに欠伸をしながらつぶやく俺、神付勇徒(カミツキユウト)はゆっくりと帰り支度を終えて帰宅しようと鞄を背負い席を立ったが自分を呼ぶ声が聞こえ振り向く。
「遅いわユウ!早く帰るわよ。」
綺麗なストレートの長い髪、グラビアモデルのようなセクシーなスタイルに整った顔、彼女の名前は照月冬子(テルツキフユコ)俺の幼馴染であり恩人のマイエンジェル、そんな彼女のもとへ急いで向かう。
「すまん、ゆっくりしすぎた。」
「まったく…こんな可愛い女の子を待たせるなんていい身分ねアンタ」
「そんなに急かさんでも…」
「あん?」
「ごめんなさい…」
怖い顔で睨み付けられる…でもそんなツンツンした所もかわいいのである。
これが惚れた弱みって奴か。
「アンタ帰っても暇でしょ?ちょっと買い物付き合いなさいよ。」
「デートしようってこと?!?!!!!」
「あーはいはい、それでいいから」
「なんか適当に流されたるような…」
「荷物持ちが欲しいだけよ!!もういいから行くわよ!」
そう言われ帰り道にある大型の商業施設へ二人で向かった。
「買いすぎでしょ…」
大量の買い物を済ませご満悦な彼女の荷物を持ちながら愚痴をこぼす
「なんか言った?」
「なんでもないでしゅ…」
「うむ、よろしい♪」
(笑うとさらにかわいい)
そんなことを思いながら歩き彼女の家の近くの横断歩道で信号待ちをしていた。
そして信号が青に変わったのを確認してから横断する
そこに突然信号を無視した車がこちらへ向かい突っ込んできた。
「ふゆぅ!!!」
とっさに彼女を突き飛ばした…が、その瞬間凄まじい衝撃が自身を襲ったかと思えば身体が宙へ舞ってそのまま地面へとたたきつけられ激しい痛みが襲う。
「ユウ!!」
遠くから彼女が涙声をあげながらこちらに向かってくるのがみえた
そこで俺の意識は途切れた…
ーーーーーーーー
「おーい?おきとるかぁ?」
「……ん?」
「やっと起きたのかぁ~」
気が付くと神社のような場所にいた。
そして声がするほうへ顔を向けると、そこには着物を着た黒髪の少女がいた
「君誰?」
「ここは高天原!!我が名は天子(あまこ)!!神様じゃ!!」
「はぁ?」
そう名乗る少女をまえに、つい呆れた声がでてしまった。
この子は急に何を言っているんだろうか、最近の中二病患者でも神様なんて名乗らないのに…可哀想に(涙目)
それにしてもここは何処なんだろう、そもそも俺は車に轢かれたはず…
もしかして此処はあの世なんですか?死んじゃったんですか自分?
「誰が中二病じゃ!あと此処はあの世ではなく高天原(たかまがはら)じゃ!そしてワシは本物の神様じゃ!!」
「そうなの?じゃあ俺生きてる?」
「ただ意識失っただけで生きておるぞ。そもそもお主これしきの事で死ぬような体ではなかろう。」
そう言われれば確かに…昔から以上なまでに頑丈な体、金属バットで殴られても崖から落ちてもほぼ無傷軽い打撲程度で済んでいた。
そのせいで鉄〇28号というあだ名までついてしまった。
あとなんかさっきから心読まれてない?
「じゃあ、お前がホントに神様だったとして俺になんのようだ?」
「はぁ…やっと話を聞く気になったようじゃのう」
やれやれと言い少女はしゃべりだす
「貴様にはこれから7人の女子たちに降りかかる不幸から彼女達を護ってもらいたい」
「不幸から?」
「そうじゃ」
「そんでもって7人全員を娶ってもらう。」
「はい???」
娶るって嫁にするってことだよな?つまり彼女たちを不幸から護り抜き最後にはハーレムを築けと…無理にきまってんだろ?日本は一夫多妻制認められてないんだよ?しってる?神様だから知らないとか言っちゃうの?
「そんなもの承知の上で言っておるに決まっておろう。」
やっぱナチュラルに心読まれてる…
「いや急にそんなこと言われても…それに俺には心に決めた娘がもういるんだが…」
そうマイエンジェルこと照月冬子が俺は好きなのだ、護るのはいいとしても他の女性を嫁になど出来ない…それも7人だなんて。
「安心せい、その冬子という娘も7人のうちの一人じゃ」
「…そうなの?」
「うむ!」
ほなええか…ってそんな訳ないやろ!
「い7人全員嫁にしないとダメなのか?」
「ダメじゃ」
「それに、今時ハーレムって…女の子達だってそんなの嫌がるにきまってない?」
「大丈夫じゃ」
何の根拠があって大丈夫なんていってるんだコイツは…そもそも嫁にしないといけない理由でもあるのだろうか。
「ちなみに7人嫁にしないといけない理由とかあるのか?」
「ある!!7人全員を娶って婚姻の儀を行わなければ、災厄が降りかかりみな死んでしまうのじゃ!!」
「マジ?」
「マジじゃ」
「もうやるしか選択肢ないじゃんそれ…」
「そういうことじゃ」
流石にみんな死んでしまうといわれて嫌とはいえない…その中にマイエンジェルもいると言われれば断る理由が一切ない。
「それで?守るって言っても冬子以外の女の子が、どこの誰かわかるのか?もし分かったとしてどうすればいい?」
「どの娘が嫁かは我からの天啓を、そしてお主には未来視の力を与える。」
「つまり未来視を使って不幸を予知してそれから護れってことか」
「物分かりがよくて助かるのじゃ、頼んじゃぞ!というわけでバイバイじゃ!!」
「え?説明これでおわり?」
「うむ!」
天子がそう言うと、急に身体が浮いた感覚がして足元をみると俺の立っていた場所に穴が空いていた。
「ちょッ!?」
「またの~!!」
そう言って手を振る彼女に、落下していきながら断末魔のように声をあげた
「色々雑すぎんだよぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
――――――――――――――――――――――――
コンテスト用に上げなおしたものになります!
よろしくお願いいたします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます