初心者マークは迷走する
鈴懸
ただいま迷走まっしぐら
2025年夏、何を思ったか、急に物語を書こう!と自宅にあった原稿用紙を探し出し書き始めたら、意外とどんどん書けた。
頭の中の想像したことを、ただひたすらに書いていたら、結構な量になってきた。
だからと言って誰かが読むわけでもなく、原稿用紙に書いて、PCに打ち込んで、修正して、最終印刷して出来上がり。
作業をしていると思った以上に時間がかかって、ボーッとテレビを観ることもなく、丁度いい時間潰しになる。考えて頭も使うし、漢字も調べる。
これ、いいボケ防止になる!と一人喜んだ。って、そんな歳じゃないだろう、と一人突っ込みを入れる。
ある日、一人の知人に「物語書いてるねん」と話し、何を思ったのか「読んで」と言ってしまった。
「いいよ」と言ってくれたから原稿用紙の一部を渡したら、「漢字が読めない」「小学校6年生以上の漢字はフリガナふって」と言われ、チマチマとフリガナを書き込み再度、お願いと渡した。
でも義務教育って中学校だよな?
しばらくして、感想を聞いたら「漫画で描いてよ」と。出来るわけないだろ!
「これ、どっかに出したら? SNSとかさあ」と簡単に言うけど、携帯は電話とメール以外ほぼ活用方法を知らない私に言う⁉
機種はどこですか?の質問に「リンゴじゃないほう」と答えるレベルの私にさ…。
「ムリ!」と即答。
で、ある日、「初心者向け カクヨムでの小説の書き方&投稿手順を画像付きで」なるものを偶然、発見。
こうするんだ、へえ~と読んでいくが、今どきの人ではないので、理解できない文言がちらほら…。
発見してから2週間ほどが経過。とりあえず、指南書に書かれている通りにカクヨムに登録してみた。で、PCにひたすら文章を打ち続けた。そして、また指南書を片手にポチポチと操作してみた。
やっと初投稿が10月20日。今年、あったのかどうかも定かでない秋になっていた。
知人に投稿したと報告し、「探してみて~」と言ったら、スマフォ片手に見てくれるが、「どうやって探すの?」と聞かれ、二人で固まった。
知人もまた、今どきの人ではなかったのかも。そりゃ、そうだよな。私の周りにいる人って似たような人ばっかだよな…。類は友を呼ぶ。
でも、知人は私よりずっと年下のはず…。頑張れ、知人!
「20日のこの時間ぐらい…」「えっ?いっぱいあるよ?」「これ、どうやって見るの?」「PCと違うから分からない!」とアホなやり取りをして終わった。
横からスマフォの画面を見ているだけで疲れた。
指南書通りに「近況ノート」も書いてみたけれど、「最後にリンクを貼ることも忘れずに」と書かれていた。「リンクを貼る」意味が正しく理解できているか分からず調べてみるが、結局、貼り方も分からず断念。
今だに貼れない。貼り方が分からない。どうやって貼るんだ? そして、何を貼るんだ⁉
「近況ノート」も書き方、あってるの?と思いながら、とりあえず書いてはみている。
PCでフリガナを打てずにいたら、知人に「読めない漢字は適当に飛ばしている」と言われた。多分、義務教育の範囲内の漢字しか使ってないと思うが…。
PCを取り敢えずポチポチと押していたら、ある日、ルビが打てることを発見!
やったーと今度は必死でルビを打ち、投稿を更新した。ルビ打ちだけでまた疲れた。
そして、ルビを打ちながら誤字脱字に気が付き、またグッタリ。
何度も読み返したはずなのに、何でだ⁉
PCの扱いもままならない。作業をしていたら急に違う画面になった時は悲鳴が上がった。元に戻ったときはホッとした。
PCを開けたら、いつもと違う画面が出て来てカクヨムに入ることが出来なかったこともあった。いつもの画面を探すのに必死になった。
お願いだからPCよ、余計なことはしないで!
そして、知人から「今どきの人はスマフォで読むから、読みずらい」と言われた。
PC画面とスマフォ画面とは違うらしい。
PCで打ちまくっていたから、スマフォの小さな画面なんて思い至っていなかった。そして、また修正して更新した。疲れた。
今どきの人はあんな小さな画面でよく読めるな…。最近、視力が落ちてきた…。
ある日、いきなり何かのマークがついていた。
そもそも、マークの意味が分からなかった。書かれている言葉も?が飛んでいた。だって最初、ダンジョンが分からなかった。ラビリンスとは違うのか?ぐらいのレベル…。
ついてた♡とか数字とか。そしてどなたかが、読んでくれているらしいということに気が付いた。マジ、嬉しかった。
こんなに沢山の中から、どうやって見つけてくれるのか不思議。他の人ってどうして探しているのだろう?
そしてその名前を見て検索しようとしたら、検索方法が分からない。知人に聞いても分からない。私のPNすら探せない。う~ん、どうする?
数日前、諸事情で隣に今どきの大学生がいた。で、聞いてみた。
すると、「これ?」と数秒で私を探し出してきた。
「えっ?どうやるの?」と聞いて、やっとユーザー検索方法なるものを知った。
初投稿から2ヶ月ほどが経っていた。
そして私のプロフィールを見ることも出来るのだと知った。
そこで初投稿が10月20日と思い出した。大学生に笑われた。また疲れた。
そして、今どきの大学生は諸事情により、嵐のように来て嵐のように去っていった。
そして私はまた今どきではない状態に戻った。
聞きたいことはもっとあったのに、残念…。
検索方法を知って、ちょっとだけ他の方を覗くことが出来るようになった。
みなさん、書き方も表現も十人十色で面白い。参考にさせていただこうと思う。
ある日、作業をしていたらカクヨムコンテストなるものが出て来た。
何だろうと思って詳細を見たが字が細かくて読みずらい…。
書かれている内容も1回では頭に入ってこなかった。すぐに画面を閉じた。
そして、別の日にもう一度、画面を読んだ。
そして、何を思ったのかポチしてみた。知人もポチしとけ、と言った。
これで、どなたかが読んでくれるのなら嬉しい。
他の方の作品で「第一章」と見つけた。どうやってするのか分かっていなかった。そして先日、やり方を見つけた。一人で感動していた。 一つ、前進した。
「新しいエピソードを作成」を作成したけど、その第〇話を削除する方法が分からない。色々な所をポチポチ押してみるが消せない。一度、作成すると消せないのかな?
また、いずれ分かるときがくるのだろう。 ただいま停滞中。
そして、適当にポチポチ押して見れた画面が次に見れないことが多々ある。
見れないというより、そこに辿り着けない。
どうやって画面を開けたかが分からない。
記憶にございません(その時だけ、どっかの政治家)。 一歩、後退。
日々、この状態。
そもそも、スマフォをまともに操作できない私が無謀ではなかったのか?とも思うが、投稿せずとも作品を作れることは有難い。
そして、昨日、初めてコメントをしてみた。出来ることに気が付いた。
それ以前に他の方のプロフィールを読めることを大学生から学んだ。
そして、速攻、お返事がきてビックリした!
今まで、私の作品を覗いてくださった方、決して無視していたわけではないのでお許しください。方法を知らなかっただけです。無知だっただけです。
時間を巻き戻せるなら巻き戻したい…。
今どきではない人間が首を突っ込むとこうなるのかと、ちょっと反省。
でも、楽しさも分かったので新しい世界を見ることも大切だと思っている今日この頃。
こうして日々、勉強中。
この歳になってもまだまだ学びはあると言い聞かせております。
まだまだ、初心者マークを背負って奮闘中。
1年後、初心者マークは外せるのだろうか?と疑問。
やはり、一家に一台、今どきの人が欲しいと思う毎日です。
(もっと細かい指南書が欲しい!)← 心の叫びです。
みなさま、今後もよろしくお願いします。
2025年12月吉日 終
初心者マークは迷走する 鈴懸 @yoshinagi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます