どこかで、あなたは、しあわせに
月見静
どこかで、あなたは、しあわせに
「ごめん、もう好きじゃないんだ、たぶん。」
彼は電話越しにそう言った。思わずスマホを握る力が強くなる。
「嫌だ、無理だよそんなの。」
自信を失ったその言葉はちゃんと電波に乗っただろうか。
暗い部屋の中で光る携帯は、私の心を照らしてはくれない。あくまでも機械としての冷たさで彼の残酷な言葉のみを私に告げる。
「ほんとうにごめんね。」
そう言った彼の心の中にはもう他の人がいたのだろうか。ただ絶望しながら私は考え続けた。
どこかで、あなたは、しあわせに 月見静 @sizuka_tsukimi
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