短めの独白たち
あるかり
解
帽子を脱いで、メガネを外し、マスクを捨てる。
それにより何もかもから解放された気になる。
何かが変わったわけでも無い。何かが始まるわけでも無い。
ただ、ありきたりな日常の中を自転車で、なんの変哲もない大通りを、突っ走る。
前に人が出てきたら止まれないくらいの速さで、この後何が起こるかなんて考えずひたすら走ることに爽快感すらも覚える。
こんなことに特別感を抱いてしまうくらい、多分、自分の人生は、ゴミ以下に等しいのだろう。
でも、こんな一瞬を大切に握りしめ、明日もいきていくしか自分には道がないのだろう。
短めの独白たち あるかり @popotannpo
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