詩集 青写真
和合八太
春暁
春暁
朝陽さす窓辺が
ぐわんと弛み
煽り重ねた火酒の底
夢の名残が沈んでいる
成りたいようにはなれないと
知った挙げ句のこの始末
まっすぐ歩いている気になった
苦い昨日を呑みくだす
破れ障子のしみの数
屑籠が目にちらついて
アゝ 煩わしさに掻きむしる
眼窩刺す陽に眩みつつ
窓辺に寄れば好いおソラ
酔歩の朝は天高し
何がなくとも世は晴れる
憎いほどにも晴れ渡る
明日 花が咲くだろう
真白い洗濯もの広げ
隣家の妻が笑んでいる
瓶を逆さに一滴二滴
こんなに喉が乾いていては
わらう真似さえ痛いじゃないか
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2025年12月14日 20:00
2025年12月15日 20:00
2025年12月16日 20:00
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詩集 青写真 和合八太 @10fk
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