彼女がどうしようもなくビッチだということは、最初から分かっていた。

彼女がどうしようもなくビッチだということは、最初から分かっていた。
それでも主人公は、あまりにも可愛く、小悪魔的に笑う彼女に惹かれ、関係を持つことを選んでしまう。

交際ではなく、セフレ。
二週間に一度、決まったホテルで会うだけの淡白な関係。
彼女の私生活に口を出すことは許されず、主人公は「その一人」である自分の立場を受け入れながら、曖昧な一年を過ごしていく。

大学三年生になり、主人公の日常に小さな変化が訪れる。
それは、彼自身の価値観と、これまで目を逸らしてきた関係の歪みを、否応なく浮き彫りにしていく出来事だった。

これは、
恋をしたつもりだった男が、
“恋愛の外側”で踊らされていたことに気づくまでの物語。

甘さと残酷さが同居する、
一話完結の精神的NTR。