口悪いアラサー。10代に戻る

@ask12

第1話

「15時26分、傷害容疑で逮捕する!」

と言って手錠をかけるのは

サラサラしているストレートのロングヘア

黒スーツから見える白い肌

キリッとした切れ目、、名雲果耶(アラサー)は警視庁捜査三課の刑事だ

「しゅ、、主任、、やっと追いつきました、、誰を捕まえたんですか?」

部下の草木が走ってきた。

「草木。指名手配犯だ。殺人容疑の」

「あ!本当だ!早速行きましょ!」

捜査一課

「只今、戻りました」

「名雲、草木、ちょっといいか?」

上司に呼び出される

「お前達には悪いけど、さっき捕まえた容疑者。一課が引き継くらしい」

「はぁ!?」草木が声を上げる

「手柄を持っていくという事ですか!?」

「言葉気を付けろ、三課」

スーツの男達2人が近づいてきた

「課が違うから仕方ねえだろ。しかし捕まえさせてやったんだ。感謝して欲しいぐらいだ」

「はっ」鼻で笑う果耶

「なんか笑ったか?名雲?」

「言葉気を付けろだ?あんたらの事だろうが」

ぽかんとする草木。はぁ~と頭を抱える上司「なんだと!?」

「あんたらが捕まえられなかった犯人をこっちが捕まえたんだ。そっちがありがとうだろ?」

「チ、、行くぞ」

一課の男達が悔しそうな顔してくると踵を返す

「主任って、、結構口悪いですね。」

「そう?」

「そうだ。ヒヤヒヤするぞこっちは」

「スカッとしました。ムカつきましたし。主任って昔ヤンキーとか?」

「違う。ほら報告書書くよ」

仕事が終わり帰宅

「ただいま~」

一人暮らしでも言う

「口悪いか、、昔はそんなことなかったのにな」

いつからだろうか。口悪いと言われるようになったのは

グビッと缶ビールを高くして飲む

「ふぅ。ビールは美味しい、、ん?」

飲み終えると視界が揺れる

「酔ったのかな、、」

立とうとしても力が入らない。目が重く閉じる。

どの位寝ていたのだろうか

まぶたが軽く感じ目を開けると

「やあ」

超イケメンが目の前にいる

??分からないまま起き上がる

「いきなり起き上がって大丈夫かい?」

超イケメンが心配しているようだ

(めっちゃイケメンイケメンだなー俳優さんかな)

「だ、大丈夫です。ありがとうござ、、」

言っている途中で周りの景色が視界に入る

その景色は、全てが白に光っている。

果耶の部屋ではない事がすぐ分かった

「なに、、ここ、、?」

「ここは神の間だよ」

超イケメンが微笑んでいる

「僕は神様なんだ」

????

果耶の頭は“?”と“こいつは危ない”の文字が浮かんだ

(ここは眠らせてすぐ逃げよう)

「ねえ、僕を眠らせようと考えているでしょ?」

(こいつ私の心を読んだ?それとも偶然か?)

「いや、偶然じゃないよー」

(これ以上は無駄のようだ)

「貴方は神様と言うならば何故私はここに?」 

「君は寝不足が原因で頭部を殴打して今、生死を彷徨っている最中なんだ」

「生死を彷徨っている、、?」

混乱が止まらない。頭の“?”が消えない

「で、それじゃあ、なんだかなーと思ってね、、君にチャンスをあげようと思った」

「チャンス?」

「それはね、過去に戻ってやり直させようと思ってね」

「何を言ってんだ。お前」

心の声が出た

「君さ、過去のトラウマを克服したいんじゃない?」

過去のトラウマ、、それを聞いてパッと思いつくのは

中学時代 同級生達に嫌がらせをされた事だ

「トラウマはあるが克服したいわけではない」

もう思い出したくないのだ

だけど、時々その時の事を思い出し、過呼吸になってしまう

「僕はね、生まれた時から君を見ていたけど結構理不尽な目に合ってるんだね。特に中学時代」

「本当に神なんだ、、」

やばい奴かと思っていた

「だからそう言ってるじゃん!あとやばい奴ではないから!どう?戻ってみる?」

それは勿論

「戻る!!」














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