レガート王国物語
鳴川めーこ
第1話 双子の生誕
僕達は2人同時にこの世で産声をあげた。
そこは、東の森の奥深くだった。
父と母は信じていない神に祈りと感謝を捧げていた。
僕は今この顔を知るよしはないけれど。語っておく。
僕は今、姉の少し後から声を出して、薄い碧眼の瞳を母から譲られた。少し経てば、銀の髪も美しく映えるだろう。
姉もまた、共に。今はまだかえりみることもないが、美しい黄金の瞳を父から与えられた。同時に赤い赤い紅の髪も。
時はずっと同じくらい流れた。
森の生活はぐるぐる渦巻くばかりだった。
春には薬草と狩の獲物を。
夏には、川で採れる魚を。
秋にはまた獲物を。冬にはその獲物の塩漬けを。
10年の頃。
僕達は両親を失った。
レガート王国物語 鳴川めーこ @NaruMeeko104
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。レガート王国物語の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます