良い意味で、漢くさい。良い意味です!当時の歴史に詳しくない私にとっては、モデルの人物への先入観なく読めたので、新鮮でした。転生と、史実ベースの物語の融合。フィクションなのにノンフィクションかと思えるような、熱いストーリー展開と躍動感。場面が浮かぶので、するすると読めます!
いや本当にこれは史実?と思うような写実的な情景が浮かび上がります。筆力でしょう。舞台の情景含め、あたかもその場で息づく熱情が伝わってきます。ひょっとして、歴史に名を遺す偉人たちは、前世の記憶を持って再生して、反面教師で成り上がっていったのかな?などと思ってしまうリアリティがあります。
これはもう、転生ものの枠を超えた本格歴史フィクションだと思いました。実在人物と史実を土台にしながら、そこに転生という視点を重ねる構成がとにかく巧み。大航海時代 × 企業成立史 × 義理と覇権の群像劇という、スケールの大きさに圧倒されます。登場人物たちの会話は軽やかで読みやすいのに、物語の芯は驚くほど重厚。だからこそ、自然と説得力が生まれ、歴史の渦の中に自分まで引き込まれていく感覚があります。気づけば「面白い」だけではなく、「すごいものを読んでいる」と背筋が伸びる傑作でした。
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