テクニカル・エリアin England
川野遥
5月1日 Personal Statement(prologue)
※オックスフォード大学の皆様へ
私は天宮陽人と言います。
日本の愛知県で育ち、中学までサッカーをしていました。
高校では、チームオーダーもあってサッカー(フットボール)部のマネージャーをすることになり、日本の高校選手権に二度、優勝しました。
また、U17ワールドカップの日本代表にもコーチとして参加して、優勝することができました。
インターネット上には私のインタビューも多く載っていると思います。特にFIFAにある私のインタビューはかなり知られているようです。
私は今後もフットボールのマネージャーをする予定です。コールズヒルFCから将来的な指導者として誘われてもおりますし、どうせやるならば世界最高のマネージャーになりたいと思っています。
そのためにオックスフォード大学で哲学を学びたいと考えています。
何故、フットボールのマネージャーに哲学かと思われるかもしれません。
しかし、私はフットボールのマネージャーにもっとも必要なものは哲学であると考えます。
かのビル・シャンクリーの言葉にあります。
「フットボールは生死に関わるものではない。もっと重要なことだ」
「フットボールは子供を青年にし、青年を大人にし、大人を紳士にする。尚且つ大人を子供に戻す力がある」
この言葉にあるように、フットボールとは哲学なのです。
今やプレミアリーグには世界中からフットボールの才能に溢れた若者が集まってきます。
言葉も文化も宗教も違う彼らに、マネージャーの意思に基づいたルールでボールを追わせ、フォーメーションを取らせて、90分間走らせるのは哲学しかないのです。
マネーやデータももちろん大切ですが、それだけでは無理なのです。
彼らに生きる意味を、プレーする意味を、戦う意味を、刻み込めなければ理想のチームは作れません。
データとマネーだけのために、人生のかかったPKを蹴る覚悟を持つことができるでしょうか?
私の中には幾つかのイマジネーションがあります。
AIやデータも今後素晴らしいプレーシステムを作り出すでしょう。
しかし、それらは選手あってのことです。選手を動かす力、マネージャーが持つそれはフットボール的な力以外では、哲学的なものしかありません。
であるからこそ、私は世界でもっとも素晴らしい哲学の伝統をもつオックスフォード大学でこの学問を学びたいと考えています。
世界の哲学を自らのフットボール観の中に反映させ、フットボールの世界を変えたいと真摯に願っております。
私の自己紹介をお読みいただきありがとうございます。
先達の意見を伺う機会をいただけたら、これ以上の幸甚はありません。
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