第36話 ダイレクトメール
※白鷺月子視点
私のXのアカウントにダイレクトメールが届いた。
「こんにちは。私は柏木美琴といいます。今年の冬にインテックス大阪で開催されたコスプレイベントに細井瞳さんのコスプレをさせてもらいました」
ダイレクトメッセージの後に画像が送られてきた。
それは黒いスーツスカート姿の美しい女性であった。体のラインがよく分かるスーツを着ている。髪型はポニーテールで目を細めている。
柏木美琴さんといえば、コスプレ界隈ではけっこうな有名人だ。
タレントやモデルとしても活躍している。
「ありがとうございます。まさか細井瞳をコスプレしていただけるなんて。WEB作家をやっていて良かったです」
私は画像を保存する。
事前に柏木美琴さんには細井瞳のコスプレをしていいかと許可を求められた。
私は友人の戸沢麻美子と相談して、喜んで許可しますと返信した。
そうしてプロともいえる柏木美琴さんが細井瞳のコスプレをしてくれるという流れになった。
私はさすがのコスプレのクオリティに感動して、涙が流れた。
創作をしていて、これ程うれしいことはない。
「私もカクヨムに小説を投稿しているのですが、細井瞳を使ってもいいてすか」
柏木美琴さんはコスプレもするし、小説も書くという多趣味で多才な人だ。
「もちろんです。細井瞳はシェアワールドならぬシェアキャラクターです。すでに何人かのWEB作家さんが物語を書いてくれています。ぜひ細井瞳で物語を紡いでください」
私は柏木美琴さんにメッセージを送る。
細井瞳がだんだんとその存在感を増していくのを実感する。
「ありがとうございます。私は『夢食み』という短編小説をいくつか書いています。その小説の主人公
「はい、完成しましたらURLリンクを送ってください。読みに行きますね」
「その時はよろしくお願いしますm(_ _)m」
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