神殿(連載版)
赤坂栗助
エピグラフ
裁きのうちでの単独性の高揚は、まさに裁きが呼び起こす意志の無限の責任のなかで生起する。……責任の無限が言い表しているのは、……引き受けられるに応じて責任が増大していくということである。……私が義務を達成すればするほど、私のもつ権利は少なくなる。私が公正であればあるほど、私は有責になる。……自我は自己のうちに独自に中心を有しており、自我の実存はこの中心のまわりを回転している。しかるに、こうした自我が単独性のうちで確証されるのは、自我がこの重心を失って空になることによってであり、空になることをやめない自我は、まさにこの空になろうとするたえざる努力のうちで確証されるのだ。これが善性と呼ばれる。
エマニュエル・レヴィナス『全体性と無限』藤岡俊博訳、2020年、講談社。439-440頁。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます