神百合すろ~らいふ!
なめ茸ゆゆ
第1話
「え~貴方はトラックに轢かれたので~えぇ、これはぁ……えぇっとぉ……なんだ?なんかドラゴンがいるところに転生ですねぇ」
そう言って、彼女は用紙にハンコをポンと押しました。よれたジャージを着た男性はなんだか不安そうな顔をしながら、魔法陣の中へ吸い込まれていきました。ハンコを押した用紙はもう用済みなので、その辺にポイッと投げ捨てます。ひらひらと舞う書類は不安定な軌道をたどり、椅子の下へと滑り込みます。
「まったく、べるふぇさん。いい加減書類そこら辺に捨てるの止めていただけませんか?」
先程書類を投げ捨てた白髪癖毛の小柄な女性はべるふぇと呼ばれていました。べるふぇに文句を言いながら、綺麗な着物に身を包んだ女性は書類を拾い上げます。あぁ、もう!椅子の下取りにくい!と、文句をさらに重ねていました。両膝を折り曲げて、艶やかに書類を拾うその姿は、とても美しく、ただ拾っているだけなのになんと絵になることでしょう。拾った書類はいらないもの、と書かれた容器にそっと入れます。
「ハンコを押した紙はここ!投げ捨てるより楽でしょうに……それにその服装もどうにかなりませんか?」
指摘されたべるふぇの服装は短パンにオーバーサイズのTシャツ。あまりにもラフな格好でした。Tシャツには【労基が来い】と書かれてあります。そういうTシャツを堂々と着れることへの敬意は忘れてはなりません。
「えぇ?だってさぁ、うちら神は人間の生活に合わせて、いろいろ変わるんだよ?あるみはわかってないなぁ!今の人間はぁ、こう!」
そう言って、己を親指で自信満々に指さすのが、べるふぇです。
「それにあるみだってなんだよぉその服!いつの時代の日本だよぉ」
あるみと呼ばれた女性は、身長が高く、まるでモデルのようなスタイルをしていました。そのスタイルの良さは彼女の姿勢の良さに比例しています。そんな彼女は、明治頃の着物を着ていました。切れ長な目、面長な顔立ちとその着物は大変親和性があり、誰もが振り返るような美貌へと進化していました。
「この時代の着物が一番かわいいんですよ。日本って感じです」
腕を広げて、くるくると回って見せるあるみはどこか幼さを感じ、ギャップ萌えが生じました。
「といってもさぁ、西洋文化のデザイン入ってるじゃん?日本って感じぃ?十二単とかにしなよぉ」
「以前着ましたけどあんなもの二度と着ませんよ。重たい」
「日本って感じだよぉ?お雛様じゃん」
そんな話をしている二人は魂の転生を請け負う部署。魂転生課に勤める立派な神様です。人の営みに合わせて、様子が変わるのが天界です。そうしないと、現在現世で生きている人間たちがびっくりしてしまうのです。江戸から昭和にかけての頃、時代の流れについていけずに江戸の様子そのままに昭和を生きる人の魂をこの天界に招いてしまい、その魂は大変混乱してしまいました。それから、天界のスローガンは「時代をしっかり見ましょう」になりました。神々の服装に関しては現代における多様性を取り入れてのことです。時代をしっかり見すぎるあまり、天界っぽさが消えている気がするのは誰もがうっすらと思っていることです。
「あるみぃ、次の魂はいつ来んのぉ?」
机に突っ伏しながら、もう仕事したくないとアピールをするべるふぇ。この天界にもしっかりと勤務時間があります。べるふぇのいる部署は魂が来ない限りすることがないので、魂が来ないことに越したことは無いのです。忙しいときは忙しい。暇なときはたまらなく暇。そんな接客業のような部署が魂転生課です。
「次の魂は……14時ごろに1つ門をくぐったみたいなので、まぁ16時ごろですかね」
現在時刻は14時30分。1時間半のリラックスタイムに突入です。他の部署だと「暇なら、この書類やっといて」と頼まれるところですが、そこはべるふぇの怠惰の賜物。そんな仕事を頼んでしまったら、本来の業務である転生作業ができなくなるのは周知の事実です。その神に合った仕事をその神のキャパに合わせて振る。これが天界ホワイト企業です。
「よっしゃあぁ!1時間半はデカいぞぉ!1時間より30分長いだけで、なぜか倍は休憩した気分になるんだよなぁ!」
「私もこれにはよっしゃあです。休憩がなければ労働などやってられません」
小さくガッツポーズをするあるみ。今日は何やらテンションが高いようです。毎日欠かさず見ている恋愛ドラマで告白シーンなどがあったのでしょうか?それとも、告白シーンからの車に轢かれる詰込み型だったのでしょうか?この天界にも娯楽はあります。現世からのがっつり輸入です。天界オリジナルな創作物もありますが、時代背景がハチャメチャになってしまう作品が多いのが難点です。それに、現世の事情を知るには、やはり現世のものが一番なのです。
「うち、あるみのそういう真面目なのか不真面目なのかわからないところ好きだよぉ」
「あまり嬉しくないですね。私、コーヒー淹れてきます。べるふぇさんはコーラでいいですか?」
「いいよいいよぉ!コーラしか飲みたくねぇ!」
あるみはすたすたと給湯室に向かっていきます。その姿を見送りながらべるふぇは、ぽくぽくと考えます。仕事がしたくない。そうです。べるふぇは基本怠惰な神様です。場合によっては沢山の休憩時間があり、基本的に書類を読んでハンコを押すだけのこの仕事さえ、辛いと感じてしまうほどの怠惰っぷりでした。これには、さすがにこの仕事なら音を上げる事もないだろうと愁眉を開いた天界のお偉いさんたちも再び苦しい顔になってしまうほどでした。仕事をしたくないべるふぇはいつだって逃亡するチャンスを窺っています。それに、逃亡するならこの転生課は最適なのです。理由は簡単なことです。転生する魂が魔法陣の中に吸い込まれている時に一緒に飛び込めばいいだけの話。しかし、転生する者たちはみな、魔王がいるところだったり、争いのある場所だったり、クエストがあったりなんやりかんやり。大変そうなところにばかりに転生してしまうのです。こんなところに行ってしまえば、べるふぇはたちまち消えてなくなってしまうでしょう。どこかほのぼのとした転生場所はないかしら。しかし、そんな世界に飛ばされる魂はなかなかに珍しいのでした。くじ引きの確立と似たようなものです。当たりが出そうで、出ない。あの感じ。何とももどかしいギャンブルか!
「あるみ遅いなぁ……ん?なんだこの引き出し?書類?」
ここで、なぜ魂の転生が行われるのかの説明をしましょう。基本的な魂は輪廻転生をします。異世界ではなく、この宇宙での転生となります。では、異世界。もっと詳しく言うと別の宇宙にある数多の星々に転生してしまう魂はいったい何なのか。ズバリお答えしましょう。それは空っぽになった魂です。基本的に、魂を持つ生物には重さがあります。犬、猫、烏、牛、薔薇、杉の木などにも魂はあります。その魂は重いものです。中身がぎっしりなわけです。中身がぎっしりが故に、輪廻転生をします。例を言うと、人間が生まれて亡くなるまでにその中身を全て使い切ることはできません。中身を全て使い切った魂が、異世界へと転生となるのです。いうなれば、この宇宙で使える中身は無くなったから別の宇宙に行って中身を貯めてきてねぇ!といった感じです。中身を貯め終わった魂は、天寿を全うし、その世界で再び輪廻転生をする。こういう仕組みが出来上がっているわけです。中身とは何なのか、それは生き物としての重さです。抽象的なのはそういうもんだと思って勘弁してください。
「べるふぇさん。コーラ持ってきましたよ」
給油室から戻ってきたあるみはなんだか少しイライラしている様子でした。
「お!待ってました!なんかいつもより遅かったねぇ、どったの?」
アルミからコーラを受け取ったべるふぇはキャップをくるくると回して、カシュッといい音を鳴らしました。
「コーヒーの粉全部なくなってまして、給油室からストックが置いてある部屋まで少し距離があるのでそれで少しイラっとしまして」
あるみはぶつくさと言いながら、コーヒーを口に付けます。左手にソーサーを、右手にカップを持って、優雅に飲む姿はさながらどこかの貴族です。べるふぇはただ、座って飲みなよと思うだけでした。おそらく、あるみは、これが絵になる飲み方なんです。なんて思っているに違いありませんでした。
「そういえば、先程何を読まれてたんですか?」
ソーサーにカップを置いて、あるみは聞きました。少しバランスを崩して、がっしゃーんとなることを期待しているべるふぇでした。あぁもう!と声を荒げるあるみを見れることはなかなかありませんから。
「ん?あぁ、あるみが遅かったから、引き出しにあった転生についてのなんかを読んでたんだよ。ざっくりとしててあんまり為にならなかったね」
「え?資料読んだことなかったんですか?一度も?魂の仕組みとかも知らずにこの仕事やってたんですか!?」
カチャカチャとソーサーとカップが音を立てているのに全くこぼれる気配がないことにべるふぇはがっかりしていました。あるみは昔から運動神経がいいので体幹もつよつよなのでしょう。
「うん。そうだよ。別に知らなくてもできると思ったし、魂とかも興味ないし」
「はぁ……」
「何さそのため息!」
「別に……」
◇◇◇
16時。一時間半の休憩が終わり、新たな魂が不安げにとぼとぼとやってきました。見た目は20代後半くらいの女性でしたが、資料には19歳と書かれていました。
「最近の子は早熟だねぇ……」
べるふぇは彼女の胸を凝視しながら言いました。おそらくFカップはあることでしょう。べるふぇが彼女を大人っぽいと思ったのはそれだけが理由ではありませんでした。彼女の全体的な雰囲気が疲れきったOL感を醸し出しているのでした。今にも、発泡酒を豪快に呷る姿が想像できます。そして、はぁ……とため息をついているような、そんな雰囲気です。
「18歳ならば第二次性徴はほぼ終わっているのでは?それにもっと失礼なこと考えてます?」
呆れながらあるみは言いました。今回来た魂の持ち主である女性はもともと、自信のない性格なのでしょう。左手で右手首を掴んで、縮こまっていました。自然と胸を強調してしまう形になってしまい、それを恥じているのか猫背が目立ちます。いろんな要因が重なり、かなり姿勢が悪いです。コピー機の前で「あれ!?カラー印刷じゃない!?あれ!?沢山出てくる!?」なんてことをやってそうな。そんな彼女は、目の前にいるべるふぇとあるみにおろおろ。何処か見たことがありそうな景色なのになんだか違和感のある空間におろおろしていました。不安げな態度を他所に、べるふぇは彼女に言うのでした。
「えっと……それでは転生を始めますぅ!」
え?なに?なんですか!?とでも言っているように、首をあっちやこっちに振る彼女でしたが、それは声にはなっていませんでした。不安と疑問でパンク寸前の彼女にさらにべるふぇは言います。
「君!そこ!そうそう!その魔法陣の上!そう!乗るの!怖くないから!怖くないからぁ!」
べるふぇに指示され、彼女はより一層不安を顔に表しながら、魔法陣の上に乗りました。これから処刑でもされるのではないかといった表情です。がくがくと足が震えて、何ないところなのにすっころんで泣きそうな雰囲気があります。というか、既に涙目になっていました。
「ねぇ、あるみ。地獄の閻魔ってこんな気持ちなのかな?」
「はい?」
べるふぇは悪い顔をすると、彼女を指さして言うのでした。
「ほら、こんなに怯えられるとさ……貴様は焦熱地獄~!」
「ひょぇええええぇええええ!?」
べるふぇが叫ぶと同時に魔法陣の上で怯えていた女性は悲鳴を上げてへたり込んでしまいました。もう腰が抜けて立てないといった様子です。
「って言ってみたくなるよねぇ」
えへえへと子供のようにべるふぇは笑いました。
「はぁ……呆れてものも言えません。ほら、そこの貴女。怖いことはありませんから。怖いところに行く可能性は高いですけれど」
あるみは彼女を気にかけるように、優しい表情を浮かべました。彼女にはそれが最終宣告のように聞こえたようです。
「びょええええぇぇぇぇぇえええぇぇぇ……」
情けない叫び声は次第に小さくなり、その場に倒れこんでしまいました。
「あ、死んだ」
「もう死んでます」
「どうすんのこれ」
「今のうちに資料の確認でもしたらどうですか?貴女いつもぶっつけ本番でやるから、あいまいなことばかり言うじゃありませんか」
あるみはべるふぇの机の上に置かれた資料をトントンと指さして言いました。資料は仕事が始まる前にあるみが持ってきたものでした。転生者のプロフィールと、どこに転生するのかが書いてあります。転生先を決めるのはさらに上の部署になるので、べるふぇは本当に書類を読み上げて、魔法陣を起動させるだけの仕事なのでした。
「それもそっか。かわいい子だし、たまには真面目にしますかぁ」
「いつも真面目にしてください。全く……」
書類によると彼女の名前は立松あやの。プログラマーの父と専業主婦の母の間に生まれた子供でした。もともと大人しい性格で、母親の言うことを素直に聞くいい子でありました。自主性が乏しいが、協調性のある人物と書かれていました。生前は大学生だったようです。
「典型的な中身のない子ですね」
一緒に書類を見ていたあるみが言いました。空っぽな魂を持つ人間は、どこか人間味がなくなります。残虐な行動に走ったり、色恋に全く興味がなかったり、極端自分を蔑ろにしたりします。いつも何故か周りから浮いている人間は、魂が空っぽである確率が高いということです。変になじみすぎて逆に浮いていることもしかりです。
「でもさ、ちょっと違うよねこの子。ほらここ」
書類の備考欄に同級生の自殺を止めたと書かれていました。
「中身のない人ってさ、だいたいが他人に無関心だよね?自分第一!みたいな。だから危ないところに転生になるってどっかで見た気がする」
「べるふぇさんが休憩中見ていた書類に書いてあったはずですよ。ちょっと解釈間違ってますけど」
「あれ?そうなの?まぁいいや。無関心なのに自殺を止めたってこと?よくわかんない子だね」
「無関心だからこそ目の前で死なれたら気持ち悪いとかそういうのじゃないですかね?」
「無関心だとそれも関心ないんじゃない?死んだ~みたいな」
両手をわっと広げてべるふぇは楽しげに言いました。そんな談義をしていると、あやのが目を覚ましました。少し気を失っていただけのようで、あっという間のお目覚めでした。べるふぇとあるみが楽しそうに話しているのを視界の端に、あやのは頑張って現状を飲み込もうとしているのでした。そして、目の前の二人に質問をするしか、現状の把握は無理であると判断しました。
「あの……ここは……」
か細い声は頑張って耳を済まなさないと聞こえないほどでした。
「あの子なんか言った?」
「ぼそぼそっと何か言ってますね」
「ごめんねぇ、立松ちゃん?あやのちゃん?もうちょっと大きい声で話してくれないかなぁ?」
べるふぇがそういうとあやのはビクッと肩を震わせて、口をパクパクとするだけになりました。
「魚になっちゃった」
「虐待とかされてたんですかね?」
あるみの言葉を聞いて、べるふぇは書類をぺらぺらと読み返しました。
「いやぁ、別に虐待されたとかそんなことは書いてないね。逆に家族仲は悪いわけじゃなかったみたいだよ?」
「それなら、いじめられていたとか……も、無さそうですね」
資料を覗き込みながらあるみは言いました。それにしても、あやのは今にもぱっと消えてしまいそうな風になっていました。それを見たべるふぇは何だかいたたまれない気持ちになるのでした。
「うん。早く転生させてあげようか。なんか可哀そうに……というかうちが悪者みたいに思えてくるから」
「それもそうですね」
何やら雰囲気が変わった二人に、あやのの心の恐怖心は限界に近くなっていました。もしかしたら、死ぬことよりも怖いかもしれない。そんな風に思っていました。そして、もうすでに死んでいることもしっかり記憶に残ってはいるのでした。死んだはずなのに現世と同じような景色にあるみは混乱していたのでした。ここで、現世を生きる人間と天界の考えのずれが生じていることに天界側が気付くことは無いのでした。今の現状と死んだときの記憶。どっちが怖かったかを考えましたが、あっという間に死んでしまったので、今のほうが怖いかもしれないのでした。殺すなら、早く殺して、ホトトギス。
「はい。では可愛いあやのちゃん!きみは今から転生します!転生先はぁ……ん?ちる……ちるちる?何この可愛い転生先」
なにこれという目線をあるみに向けました。あるみはため息をついて説明を始めました。
「さっき一緒に資料読んでましたよね?それにしても珍しいですね。争いも何もない。全ての生き物が穏やかな世界です。でも一つ問題がありまして、この世界だと魂の中身が溜まりにくいんですよね。やっぱり徳を積んだり、世界を救ったりが一番手っ取り早いですから」
あるみの説明は、べるふぇの脳内にスッと染み込みました。そして、べるふぇの頭にはスリーセブンが浮かんでいました。大当たり。このチャンスを逃してしまったら、次はない。仕事から逃れるチャンス。何もせずの自堕落生活が今、べるふぇの目の前にありました。そして、それを引き寄せてきてくれたあやのが女神のように見えるのでした。
「べるふぇさん?」
べるふぇの様子がおかしいことに、あるみは心配そうな顔を向けました。べるふぇは、転生用の魔法陣を起動するために必要なハンコと用紙を両手に持ち、あやののそばまで近づきました。
「ありがとう。あやのちゃん。きみは女神だよ。救いの神だよ」
そう言って、べるふぇはそっとあやのを抱きしめました。何が何だかわからないといった表情をするあやの。べるふぇがやろうとしてることを察知して、急いで駆け寄ろうとするあるみ。そして、べるふぇは声高らかに言いました。
「高松あやのちゃん!貴女は争いも何もない!すべての生き物が穏やかな世界に転生ですっ!」
べるふぇの声が大きかったのかあやのは、うるさっと言うように耳を塞ぎました。ハンコを用紙にポンッと押して、魔法陣が光を放ちます。こうして、べるふぇの自堕落生活は幕を開けるのでした。
神百合すろ~らいふ! なめ茸ゆゆ @nametake1871
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