第16話 師匠
Side
そのまま俺と零士は別れを告げて帰った
すっかり暗くなった帰り道の途中、俺はとある公園に向かった
「こんばんは、京弥くん遅かったじゃないか」
挨拶をしてきたのは白髪が多いせいか髪が灰色に見え身長は俺と大したこと無く痩せ気味で美顔な男性の『師匠』だ、何処かで見たことがある顔だが思い出せないため気にしていない
去年から毎月のこの時間にこの公園で俺に体術や格闘技、『魔力制御』や『魔力操作』など色々指導してくれる人だ師匠のおかげで実用的な筋肉がつき繊細な魔力制御や操作を行えるようになった
どうやら師匠はうちのクラスに居る生徒の父親らしいが誰の父親かまでは教えてはくれなかった
「こんばんは、『師匠』
ちょっと学校で問題が起きて遅れました」
俺は遅れた理由を素直に師匠に伝えた
「....京弥くん、その怪我は大丈夫かな?
僕で良ければ治癒魔法ですぐに治すけど?」
「いえ、大丈夫ですよ、このくらいの怪我は
それで今日は特別な事を教えると連絡を受けたのですが」
「その怪我じゃ特別指導はできないかな、素直に治癒魔法を受けてくれ」
そのまま俺の怪我を緑色の淡い光が痣などをすぐに癒やしていくた、この人には苦手なことがある存在するのか?
「ありがとうございます、それで特別指導はなんですか?」
「うん、そうだね
それは君の『
今日の講義をすぐに実践するのか、隊員になる上では”必須”項目だ
「能力については今日の講義で知りましたた
だけど今の俺が持っている能力がなんなのかわからないのにどのように指導をするのですか?」
能力鑑定は訓練された鑑定師などが鑑定しない限りどんなものを持っているかがわからないし分かるには特殊学校に入学する際の検査をしなければならない、まぁ例外も居るわけだけど
「そうだね、京弥くんの言う通り能力がわからない状態だと指導のしようがないね
だから今から僕が君の能力を鑑定するよ」
そうやって師匠は笑顔で言ってきた
「師匠にできないことが存在するんですか...?」
本当に師匠は色々できて怖い
「うーん、京弥くんにはどうやら特殊な能力が少しと後付の力があるみたいだね....
後付の力はどのようにして手に入れたのかは聞かないでおくよ」
どうやら俺の能力は特殊らしい、後付の力は恐らくあの声が与えたものだろう
「特殊な能力ですか?それってどんな能力ですか?」
「君の特殊な能力は全部で三つだね一般的な能力の方は凄いと言えるね」
「一般的な能力ですか?それってどんなのですか?」
一般的な能力と特殊な能力については説明されていなかったから何のことか分からない
「一般的な能力はね『魔法適性』と『身体強化適性』だよ、それでね魔法適性は『水』と『土』の二つだけ、身体強化適性の『魔力効率』と『強化幅』が一般隊員より高いね」
魔法適性は二つだけの水と土だけか、でも身体強化適性の効率と強化幅が一般隊員より高いのか....
「師匠、それじゃあ特殊な能力については?」
これが一般的な能力だったら俺の特殊な能力はどうなるんだ?
「特殊な能力の方はね、『
それじゃ『魔力操作』と『魔力回復』について説明するよ、『操作』の方はより繊細に魔力を練って魔法を使うことができたりするよ『回復』の方は単純に魔力の回復が早いことだね」
英雄願望...だと確かに小さい頃からヒーローなどに憧れていたが...まさか俺の能力になっていたのか...
「それじゃあ、少しだけ魔法を使って今日の指導を終わるとするよ」
そのまま師匠の言う通りに水を作る魔法と石を作る魔法を使ったが魔力制御や魔力操作と違いとても疲れた
師匠に関しては目の前で水を球状に浮かせたり剣にしたりして見せたし石を作る魔法で人形を作ったりしてみせたりしていた....本当に同じ人間か?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます