第4話 夢
『ピピピッピピピッ』と鳴り響くアラームを停止させた、先程まで見ていた思い出したくもない嫌な思い出をそっくりそのまま夢に変えられて最悪な目覚めだった、そういえば零士達は今頃高校受験に向けて勉強してるんだろうな、俺は推薦が通り面接も終えてるから入学まで時間が沢山あるが....
「彼岸様、今日は定期通院の日ですよ?早く自室から出てきてください!」
家の家事等を行っている自律型アンドロイドで見た目は茶髪の少女『アスター』が扉越しで伝えてくる
「分かったよアスター、着替えてから出るよ」
と返し俺はそのまま服を着替え部屋を出て
「おはよう、アスター」
いつものようにアスターに挨拶をする
「はい、おはようございます彼岸様」
アスターも挨拶を返し微笑む、本当にアンドロイドか疑うほどに表情が豊かだと思う確か母さんが言うには『アスターの体には、人間と同じように頑丈な金属骨格を持ちそれを人肌に寄せた特殊なシリコン製で全身覆われている』と説明していたのだが感情表現の説明に関しては『さぁ?我にもわからぬ』と返された覚えがある、母さんや父さんは仕事が忙しくて一緒に暮らしたのは小学校のあの日の前まで、時々返ってくるぐらいだったのだが今ではもう全く帰ってこなくなった、そのため父さんや母さんとは『
「では、彼岸様の支度もできたようですし『
『碑之坂国際総合病院』、俺の体調面や『
「はぁ....定期通院したところでこの虚弱体質や『魔力欠乏症』が治るわけじゃないのに」
実際定期通院で何年も通ってるのに改善されたことはほぼ無い、でも主治医の『ライヒール』先生による『治癒魔法』の施しを受けたその週だけはとても元気になるくらいだ、するとアスターが先に家を後にしたため俺はその後を追う形で家を後にした鍵はオートロックで締まった、鍵を忘れても生体認証で開けてくれるため本当に便利だ玄関の前に止められている車に乗り込み『碑之坂国際総合病院』へ向かう、運転手の居ない車だが自動運転で目的地へ向かってくれる、アスターの管理下のため事故は絶対に起きない
「アスター、先生の魔法の中に筋肉を付けたり身長を伸ばしたりする魔法ってあるかな?」
こんな事を運転を開始した車内でアスターに聞いた、今の俺は非常に身長や筋肉が欲しい、今の身長は
「ライヒール先生のことですしあるんじゃないですか?でも私からしたら彼岸様には今のままで居てもらいたいです!」
「どうして?」
「それは!彼岸様が可愛いからです!!」
アスターが胸を張って戯言を言ってきたため頭を叩いといた
「何してくれるんですか!私は正直に彼岸様が今のままで居てもらいたい理由を述べただけじゃないですか!」
叩かれた頭を抑えながら叩かれたこと訴えかけてくる、痛覚とか無いのに抑えなくていいだろ....
「そんなに可愛いか?身長”は”可愛らしいがな」
「だって彼岸様は
母さんは世間一般では美人な部類だろう、確かに俺の顔は母さん似なので否定はしない
「母さん似のこの顔とこの可愛らしい身長のせいで一昨年にアスターと
一昨年のクリスマスで零士達と奈津を呼んで家でクリスマスパーティーをした際になぜか綾音が女装道具を持参していたためその道具一式を見たアスターが『彼岸様!女装しましょうよ!』と提案してきてため俺はその提案をすぐさま却下したが奈津が便乗してしまい零士に助けを求めたが既に3対2だったためやむなく女装させられた
「でも女装した彼岸様を見た時の零士様の満更でもない顔は面白かったじゃないですか」
確かにあの時の零士は俺の女装姿を見た感想として満更でもない顔で『ま、まぁ似合ってる...と思うぞ』と返ってきたのだ、確かのあの顔は面白かったが
「彼岸様そろそろ『碑之坂国際総合病院』に到着しますよ」
アスターが目的地である『碑之坂国際総合病院』に近づいたため教えてくれた
「うん、分かったよ」
返事をしつつ窓の外を見るとそこにはS市最大の病院『碑之坂国際総合病院』が見えた
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