24話 シェルは誘拐犯?
市場でシェルとフローナが雑貨を見ていた時のこと。
フローナが突然、警察官に話しかけられた。
警察官A「君!」
フローナ「え?」
警察官B「半妖に誘拐された女性がいると聞いてたけど君だね?」
フローナ「違いますけど・・・」
少し遅れて、すぐ近くにいたシェルが顔を出した。
シェル「え!?フローナ誘拐されたのか!?」
警察官二人がじ〜ッとシェルを見る。
シェル「あ、俺?」
次の瞬間、
シェルはフローナをひょいっと担ぎ上げてそのまま全速力で走り出した。
フローナは担がれたまま後ろから追いかけてくる警察官二人に向かって人差し指で目を下に下げ、ベーっと舌を出す。
シェル「こらこら、君が喧嘩売ってどーするの」
フローナ「なんか面白くなっちゃって笑」
シェル「あはは、いいことだ!」
♦︎
少し離れた場所からメリサの声が聞こえてきた。
メリサ「フローナちゃーん!隊長ー!って警察官に追いかけられてるじゃないか」
レン「はぁ・・・何でこうあの人は次から次へと・・・」
コキア「走ります?」
レン「ええ」
タタタっと三人が走り出す。
メリサ「もー、隊長がいるとトラブルが絶えないよ」
レン「全くですね」
♦︎
そしてシェルとフローナに無事合流。
シェル「わりーわりー、なんか俺が誘拐犯ってことになったみたい」
レン「なったみたいじゃありませんよ全く」
メリサ「フローナちゃん担いだまま走ってたらどう見ても誘拐犯だろ」
シェル「あ!そっか!」
レン「やれやれ・・・」
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