3話 体調不良
♦︎キッチンにて。
頭が痛くなってしまったフローナは我慢していたのだが、異変に気付いたシェルはすぐにメリサに声を掛けた。
メリサ「もう、フローナちゃん体調悪い時はちゃんと僕に言わなきゃダメじゃないか」
シェル「そうだぞ〜フローナ」
フローナ「すみません・・・体調悪い事が多いので無視する癖がついてて」
メリサ「今まではそうでもこれからはちょっとでも異変を感じたらちゃんと僕に言うように、事前に防げるような薬配合してあげるから」
フローナ「はい・・・ありがとうございます」
シェル「うんうん」
メリサ「隊長、き、み、も、だよ」
シェル「え、俺も??」
メリサ「そうだよ、隊長は腕が折れててもヘーキそうにヘラヘラ笑ってるんだから困ったもんだよ」
フローナ「え?そ、そんなことがあったんですか・・・?」
メリサ「フローナちゃんが仲間になる前にね」
シェル「まさか折れてるとは思わなかったんだよ・・・まぁさすがに槍が脇に貫通した時は痛かったけどな!ははは」
レン「はははじゃありませんよ」
その時、三時のおやつを作り終えたレンが背後からレシピ本の面でシェルの頭を軽くぽすっと叩く。
シェル「だって我慢できちまうんだもん」
レン「我慢って言ってる時点であなたの場合大怪我なんですから。俺たちが日頃どれだけ心配してると思ってるんですか」
メリサ「ま、それはレン君も同じなんだけどね・・・。全く、君たちは僕がいなかったら死んじゃうんだからね」
シェル「おー、だからメリサは絶対俺らに必要な存在ってことだ」
メリサ「!・・・それは狡いじゃないか」
メリサは照れたようで頬が僅かに赤くなっている。
そこへコキアが起きてきた。
コキア「ふぁ・・・おはようございます」
メリサ「おはようコキア君って血!額から血出てるよ!」
コキア「え?ああ、そう言えばさっき起きた時に運転席の壁に激突した気が・・・」
シェル「寝ぼけてたんか」
メリサ「もー、早く治療室に行くよ!」
コキア「分かりました」
メリサ「もーほんっとに君たちは!」
プンスカしながらメリサはコキアの手を取ると治療室へと向かうのだった。
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