毎日を生きる者たちへ
@mikanami1104
第1話 別れ
第一話で別れというタイトル。なんて重いスタートなのだろう。
話は数ヶ月前に遡る。
田舎で出会った東京出身の彼とお付き合いをはじめ、しばらく遠距離恋愛をしたのちに上京。華やかに同棲をスタートする。
彼は気の合うソウルメイトのような存在。新しい仕事がしんどい時も、嬉しいことも、何もかも共有できて居心地が良くて、「この人と結婚するんだろうな」と心の底から思っていた。
が、ただ一つ心配なことが。彼はいわゆる”恋愛体質” 以前も浮気をしたことがあり、異性であればすぐに誰とでも仲良くなるフットワーク軽い人。毎日が楽しかったし、好いていてくれるのは伝わっていたが、いつも心の片隅には不安がいた。
同棲も安定し、一年と少しが経った頃、彼の様子に違和感を覚えるようになった。
話していても返事がワンテンポ遅れて返ってくる。スキンシップも減ってきた。これはおかしい、、、
消えかけていた不安がまた蘇る。悶々と過ごす日々に嫌気がさして夜、彼のスマホをのぞいてしまった。ごめん、と思いながらSNSを開いてみる。
血の気が引いた。彼は複数の女の子とやり取りをしていたし、出会い系アプリも複数登録していた。何よりも信じられなかったのは、彼が働くお店の常連の女性(既婚者)とも私に隠れて会っているようだった。
さらにさらに、その女性とのやり取りで衝撃的だったのが、「彼女にお金を盗まれた」と嘘を並べていたこと。
いつ私があなたのお金を盗みました?????
そういう時って自分でもびっくりするくらい冷静で、一連のやり取りを写真に残し次の日彼に問い詰めた。
怒りよりも、ただただ悲しかった。あなたのことが好きで、安心できる存在で、誰よりも信用していた。許せるならこのまま一緒にいたかった。
彼は結局すんなりと認め、その後も言い訳のLINEがたびたび届いたが、私はここにいてはいけないと荷物をまとめ、引越しをした。
これが、24歳の出来事。まさか上京してたった一年で引っ越すなんて。
そんなこんなで一人の時間が増えたのでちっぽけな24歳の思考をここに綴っていこうと思う
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