第2話暖かい手

 私は運がいい。

 こんなにも不自由なのに

 こんなにも醜い心を持っているのに。


 応援の言葉があふれている。

 大丈夫、私はまだうごける。


 いつまで言葉の魔法を使えるだろう。

 わからない。

 来年にはもう効かないかもしれない。。


 自分の過去と未来

 確約はできない。

 我慢の冬をどう乗り過ごそう。


 冷たい世の中にも温かい手がある。

 私はその人たちに支えられている。

 まだ、大丈夫。

 こんなに豊かな気持ちになるのは私は幸運だから。

 自分の不自由を嘆くこともあるけれど、

 まだ好きなことをできるのは本当に恵まれている。

 私の心が驕っているという評価もあるが、

 自分の置かれた境遇を想えば過大評価ではない。

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凍える手、暖かい手の中 朝香るか @kouhi-sairin

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