不変の揺らぎ

おもち

不変の揺らぎ

月は、どんな時代にも夜空に浮かぶ“不変の存在”だ。

けれど同時に、月は決して同じ姿ではいてくれない。

満ち欠けによって形を変え、雲に隠れて姿を見せない夜もある。

澄んだ空にくっきりと輝く日もあれば、ぼんやりと滲んで見える日もある。


どの月にも、それぞれにしかない美しさがある。

満ちた月の堂々とした光も、欠けた月の静かな存在感も、

雲間からわずかに覗く月の儚さも、全部が月の魅力だ。


月は不変であって、不変ではない。

変わらないように見えるものでも、実はいつも少しずつ姿を変えている。

その揺らぎの中に、月の神秘と美しさがあるのだと思う。

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不変の揺らぎ おもち @omochitto

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