事故

@yuukonn

完全版 親友だよね?

浪と藍がカフェで話をしていた。「うちらって仲良いよね。」と浪が言う。すると、

カフェオレを飲んでいた藍が返事をする。「まじそれな。」二人は、幼稚園から大学生までずっと仲が良い。二人がいるカフェの店員さんとも仲が良い。浪と藍がカフェを出る頃には、夕日の光があたりを照らしたいた。藍が、「この後あいてる?」と浪に聞くと、「あいてる!」と浪は大きな声で返事をする。「じゃあ、どっか行こ!」と藍が言って、二人は腕を組みながら歩き始める。この時は誰もあんな事があるなんて、知りもしなかった。「どっかって、どこ行くの?」と浪が聞く。「ショッピングモールに決まってるでしょ!」と言って、どんどん歩き進んでいく。「ちょっと早いよ!」とキレ気味に浪が言う。横断歩道について、やっと休憩できる隙があった。

息が整って、前を見ると青信号になっていた。(またあの早歩きみたいなやつがはじまるのか。)と浪は絶望していた。藍が歩き始めて、浪も歩き始める。すると、

「キキーッ!!!」と大きな音を立てて、トラックが突っ込んできた。

浪は反射的に後ろに藍の手を引っ張ったつもりだったのに、藍が逃げ切れなかった。

(やばい!!)と浪は大焦りして、名前を叫ぶ。「藍!!!!返事して!!」と言うも、返事が返ってこない。浪は、その場にしゃがみこんだ。パトカーと救急車が周りに集まってくる。下敷きになってしまった藍は、トラックに突っ込まれた瞬間、

(なんで置いてったの、、、、、)と心の中で思った。藍は、救急車に運ばれて、病院に着いた。死亡が確認された。浪は絶望の中で、藍のお母さんに伝えに行く。

インターホンを鳴らして、浪は藍の家に入る。

「すみません。お話があるんですけど、いいですか?」と藍のお母さんに聞く。

すると、「なんかありましたか?私は話を聞けますよ。」と優しく返事をしてくれる。

藍のお母さんの名前は、佐智さんだ。どう説明すればいいか分からないまま、藍の家のリビングの椅子に腰を掛ける。(怒られたらどうしよう、、)と思うが、

がんばって冷静でいる浪。佐智さんがお茶を持ってきてくれた。

お茶を置いて、浪の反対側の椅子に腰を掛ける佐智さん。「えっと、、話してもいいですか、、?」緊張気味に聞く。「いいよ。」と優しく返事をしてくれる。「あの、、、

藍さんが、、交通事故で亡くなりました、、、」と浪は言う。佐智さんは固まったまま、口を開く。「え、、それ、、本当なの、、?」浪は、「はい、、」と言って、空気が重くなる。話が終わって、浪は外に出る。「今日はありがとうね。悲しかったけど、、」と佐智さんが言う。「悲しいですよね、、私も悲しいです、、」と浪が返事をする。

家に帰ってきた浪は、家族と一緒に夜ご飯を食べる。

「ごちそうさまでした」と言って部屋に行って、もこもこのパジャマを持って

お風呂に向かう。お風呂から上がって、部屋に行く。ドライヤーをして、寝る支度をする。眠かったから、すぐに寝れそうだった。ベットに入って、浪は眠りについた。

〜数年後〜

浪は結婚式をあげる事になった。とうとう浪はプロポーズされたのだ。

それは藍が亡くなってしまった2年後の話だ。隠していたが、彼氏だった峻に、メールで、「この後カフェ行けない?」と送られてきた。いつものことだから、「いいよ」と返事をした。「駅前集合ね」と送られてきたので、「おっけ👍️」と送った。

駅前に着くと、カフェに行くような小さいカバンじゃなくて、大きな可愛い紙袋が

峻の手にあったのだ。買い物でもしてたのかなと思いつつも、可愛い紙袋は不思議だなと思っていた。カフェに向かう途中、峻に呼ばれて、横を向く。

すると、大きな声で、「僕と、結婚してください!!!!」と言われたのだ。

驚きつつも、「よろしくね!!」と返事をした。それがプロポーズされた話だ。

〜結婚式当日〜

浪と峻が結婚式をあげて、友達やお互いの親が来た。浪は、峻のお母さんやお父さんに会ったのは、初めてではないから、あまり緊張しなかった。結婚式が始まった。

色々やって、結婚式が終わった。浪は、家に帰って、眠かったから寝ようと思って

ベットに入る。時計を見ると、10時だった。「もうこんな時間?!」と大きな声で

言ってしまった。すると、「そうだよ〜」とリビングから声がする。峻の声だ。

二人は、同棲をしている。去年からだ。峻も、自分のベットに入って

寝る支度をしている。すると、「ねぇ、、なんで、、、置いて、、、、」

浪は(なんか聞いたことのある声!)と思うが、思い出せない。

そして、ベットから跳ね上がる。「峻!!聞こえた?!」と聞く。でも、「なんにも

聞こえないけど?」と返事をされる。どうにか思い出そうと、頭をフル回転させる。すると、頭の奥底から、「藍」という名前が出てきた。「藍の声だ!!」と叫ぶと、

「誰だよそれ」と峻に冷たく返事をされる。「私の親友だったけど交通事故で亡くなっちゃった人だよ、、なんでここで声がしたんだろう?」と不思議に思っていると、また藍の声がした。「置いてかないでよ、、、、、」交通事故があった日の事を

藍は言っているのだと思い、「本当にごめんね、、手を引っ張った

つもりだったの!!」と言うと、すぐに藍が返事をした。「言い訳しないでよ!!!手を引っ張ったつもりだった?!浪はトラックが突っ込んできたの、

先に見えてたでしょ?!」と今までで一番声が大きかった。「見えてなかったよ、、、反対側見てたもん、、」と言うが、返事が返ってこなくなった。そのまま10分が

経ち、眠気がMAXだった浪は、寝落ちしてしまった。

次の日の朝、部屋がぐちゃぐちゃになっていた。おそらく、藍が交通事故の日の

恨みを、ここにぶつけたのだろう。2時間ぐらいで片付け終わった。

どこに何を置いていたかをあまり把握していなかったので、適当にものを置いて

いった。峻は、仕事に出かけていた。だから、一人で買い物に行こうと思って、

メイクをして、カバンを持って家を出た。横断歩道まで来た。スマホの着信音が鳴ったので、携帯を取る。知らない電話番号からの電話だった。出てみると、

「さ、、ような、、ら、、」と途切れ途切れに聞こえてくる。すると、すぐに電話は

切れてしまった。横断歩道が青になったので、歩きながら、それがどういう意味なのか、少し考えた。すぐに分かってしまった。もうすでにそれが起こっていた。

トラックが突っ込んできたのだ。(やっぱりね、、、藍、私のこと許せないよね、、)

そして、火事も起こってしまった。救急車がすぐに来て、浪を病院へ運んだ。

藍の交通事故の恨みで、浪の人生が終わってしまった。

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